生徒さんを大切にするとは?やめていく人も大事にする

生徒さんを大事にすることが教室の継続につながるとお伝えしています。
前回は初めて来てくれた方にどう接しているかという内容で書きましたが、今回はやめていく生徒さんについてです。

生徒さんがやめてしまうのは、教室としてはとても悲しいことです。
売上的にも辛いですが、なにか自分が否定されたように感じるかもしれません。

けれども、そもそも人は流れていくもの。退会やずっと来てた方が来なくなることは必ずあります。慣れるしかありません。

私の経営するお菓子教室はこの5月で16周年を迎えました。在籍年数の長い生徒さんが多いうちの教室ですが、5年前もいて現在もいる生徒の数を調べてみたところ、全体の36%でした。約2/3は入れ替わっているんですね。

 

私は、退会の申し出を受けたら、教室で身につけたことが少しでも活かされることを願い、それまで通ってくださったことに感謝して、気持ちよく送り出すよう心がけています。

以前、ある教室の先生が「やめていく生徒のことなんか知らない。菓子折りを持ってきても断る。続ければいいのに。」と言うのを聞いて残念な気持ちになりました。

続けて欲しいのは教室側の一方的な事情であって、生徒さんの選択をネガティブに捉えるのは筋違いです。

口に出さなくても伝わるもの。せっかく楽しく通っていたのに、最後に信頼していた先生にそんな風に思われたら生徒さんは嫌な気持ちになるのではないでしょうか。

どんな風に思われても、もう二度と来ないんだから関係ないと考えるのかもしれませんが、それは大きな間違いなんです。

 

たしかに一旦やめた生徒さんはほぼ100%戻りません。でも、やめた生徒さんが紹介をしてくれることはよくあるんです。

子ども教室でも、ずっと前に退会した子(もう大人)の親御さんが会社で同僚に紹介してくれてその子ども(小学生)が来るなんてこともあります。

生徒さん、元生徒さんの紹介は間違いなく良質の顧客ですから、この紹介はものすごくありがたいです。

 

 

生徒さんを大切にし、よりよい教室にするためにはなにをすべきか。生徒さんはなにを喜んでくれるか。
これを考えるのは、教室経営の基本中の基本であり、醍醐味でもあります。先生方にとっては楽しくやりがいのあることでしょう。

やめた生徒さんが「あそこの教室は楽しかったな。良い先生だったな」と思ってもらいましょう。

それが集客に繋がるのだから、SNSがんばるよりもずっといいと思いませんか。

 

 

ご縁を大事にすることで教室の評価を上げていきましょう!

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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