「生徒さんを大切にする」とは?初参加編
私は集客方法の中で、よく「来てくれた生徒さんを大切に」と伝えています。
言ってることは分かるけど例えばどういうこと?と思う方のために、今回は私が初めての方をお迎えする時に心がけていることをご紹介します。
初めてってお互いドキドキしますよね。なので最大限のウエルカム感でお迎えします。といっても特別なことではありません。
挨拶
いらっしゃったら自分から生徒さんの方まで行き、「○○さんですね、松本です。どうぞよろしくお願いします。」とご挨拶します。ポイントは顔を見てお名前を呼ぶこと、自分の名前を名乗ること。うちの教室は子どもたちが来ますから、保護者の方と子どもと双方にしっかり挨拶します。
場所の紹介
初めての場所は勝手がわかりません。例えば荷物やコートを置くところ、用意の仕方、準備ができたらどうするかなどなど、早めにいらした方には「10分前になったらお入りください。それまでこちらでお待ちくださいね」など、生徒さんがどうしたらよいか分からなくならないように最初に説明します。
他の生徒さんへの紹介
これはクラスにもよりますが、なるべく早い段階で参加者同士を紹介します。早めに来た方がいたら「こちら今日体験の○○さんです。よろしくお願いします。」と伝えます。広くない空間で名乗り合っていない人がいるってすごく緊張しますが紹介があるとぐんと楽になるものです。全員が揃ってクラスがスタートする時には、あらためて体験の方だけでなくその日参加する皆さん全員に自己紹介してもらいます。名前は覚えられなくてもこれで全員と話しやすくなりますよね。
この”緊張をなるべくほぐすこと”はとてもとても大事です。
先日、私はあるオンラインクラスに体験参加しました。内容は全員が同じ講義を受けるので初参加者にはちんぷんかんぷんでした。しかも音声がやや割れ気味で聞き取りづらく、正直(これはどうかな…)と、途中離脱したいくらいの気分で聞いていました。しかし、最後の交流タイムで先生が「今日初参加の方が2名いらっしゃいます」と紹介してくれたので、感想を述べ「全然分からなかった」と正直に言ったところ、みなさんがウンウン分かる分かるとニコニコして、「自分もそうでしたよー」と声をかけてくださる方もいました。その雰囲気がとてもよかったのです。歓迎されている雰囲気が伝わってきて入会を決めました。音声がちょっと割れてる?大したことじゃないよね。笑
もうひとつエピソードを。
息子が小学生の時「テニスがやりたい」と言い出しました。ちょうど近所にテニススクールがあったので電話をかけると「見学はいつでもいいですよ」とのことで早速行ってみました。着いてみるとフロントには誰もおらず、待っても誰も来てくれません。仕方なくコートの方へ行ってしばらく見学したのですが誰も声を掛けてくることはありませんでした。いつでもいいと言っていたのに何これと憤慨。息子になんと言ったかは覚えていませんが帰ってきてもう連絡をすることはありませんでした。たまたまタイミング悪く誰もいなかったのかもしれませんが、もし自分なら、問い合わせ時に見学希望日時と名前を聞いてその時間帯には必ず誰かがいるようにし、見学の対応をするでしょう。ずいぶん大雑把な運営だなと思いました。
人ってアウェイの気分だとマイナスなところに眼がいきがちですが、受け入れられているなと思うと(まぁ、いいかな)って思えるのです。
すべてを完璧にしよう!とするよりも、ちょっとだめなとこがあっても(ま、いっかな、ここ楽しそうだし)って思ってもらえることを目指す方が気持ちが楽です。
あなたに来て欲しい。お仲間になって欲しいという気持ちを自分なりに表現してみましょう。先生がそういう気持ちでいれば自然と他の生徒さんもそうしてくれるはずです。
また参加したいと思える心地の良い場所を作ることが、”生徒さんを大切にする”のひとつです。見渡せばいろいろできることがありますよね。
あなたはなにから始めますか?できることから実行していきましょう。
記事を書いた人

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お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中
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