実際に開業するのは1割以下?個人教室業に向いてる人向かない人

「どんな人が教室業に向いてますか?」よく聞かれる質問なのですが、ふと、教室をやりたいと思っても、殆どの人がスタートすることができない、もしくは集客できずに止めてしまう大きな原因のひとつはここにあるのかもというある視点からのお話しをします。

個人教室をやりたいと思う人の属性

自宅で教室を始めたいと考える人の殆どが、なにか好きなことがあってその技術を習得している人です。

子供の頃からピアノを習っていて音大を出た→ピアノの先生
会社勤めの時ヨガに出会い、教えられるレベルになるまで習得した→ヨガ教室
料理が好きで数々の先生から学んだ→料理教室

などなど。きっかけや経緯は様々でも元々は”好きなことだから学び技術を得た”のだと思うのです。

最初から個人教室をやろう!と思って生きている女性なんて少数派で、殆どは今の仕事を辞めたいとか、子供が生まれたとか、離婚したいとか、人生のステージの中で自分の持つ特技が仕事にならないだろうかと考えるきっかけがあった時、好きなことで得たこの技術が仕事になれば…と思うのは自然なことです。

じゃあ、どうすれば仕事になるのか?と考え進むと、自宅教室が一番手軽そうなんです。資金もあまりかからないし生徒さえ来てくれればなんとかなりそう。

実際に自宅でやるのであれば、自分ひとりでできる個人教室は開業届けひとつですから、開業の敷居はうんと低いといえるでしょう。

だから「自宅教室をやりたい」と考える人の母数は多いのだと思います。

 

個人教室をやりたい人は多いけど開業できないのはなぜ

結論から先にいうと「なにかの技術を持っているだけでは事業にできない」からです。

職種の如何、規模の大小に関わらず、経営者の一番重要な仕事は継続的に収益をあげ続けること。簡単にいえば「仕事を取ってくること、お金を作ること」なんです。

つまり開業するということは自分はプレイヤー(講師)ではなく、経営者になることです。実際に教室運営の中で、純粋に教える時間(レッスン時間)は半分以下、それ以外の多くの時間で種々雑多な業務をこなすのが現実です。

 

「名選手、名監督にあらず」という格言がありますね。少し意味合いが違いますがイメージしやすいでしょうか。高い技術を持っている=個人教室ができるではないのですが、なんとなく「自宅教室ならできるかも」と思っている段階ではこのことが見えにくい(頭で分かっていてもどれほどのことかピンとこない)ため、教室をやりたいと考えても現実を知った時、開業を諦める人が多いんです。

親が自営業という人はわりとすんなりいけちゃうんですよね。私も親がお店をやっていました。自営業がどんなものか自然に分かっているからでしょう。サラリーマン家庭育ちだと「自分で稼ぐ」がイメージしにくいかもしれません。

なので、時間を無駄にしないためにまず自分で事業をするとはどういうことなのかを理解するところから始めることが大切です。

 

リトルヘルプホームページのトップにある「きちんと稼げる教室を作ろう」のスライドをぜひ見てください。

教室業に必要なこと

(こんなにいろいろやることがあるのかー)をイメージし、(やってみよう!)と思えたら自宅教室開業に進みましょう。

 

個人教室開業だけが選択肢ではない

そして考えてもらいたいのが「教室をやることだけが選択肢ではない」ということ。

これを言うと「教室開業相談をしてそんなこと言われたのは初めて」と言われます。笑

開業相談は開業することを前提に話をすることが殆どですが、心の準備がまだの人や状況的に難しいのではという場合はちゃんと「本当に開業するのがいいのか考えて」と伝えるのがよいアドバイザーだと思います。

 

経営していく覚悟がない、技術のみでやっていきたい場合は、どこかに所属し”講師”として活躍することも選択肢のひとつです。あなたの持っている素晴らしい技術を活かせる方法が他に活かせないか考えてみるのもよし、「他に選択肢がないんだよ〜、でもこの技術を仕事にしたい!」という場合は覚悟を決めて開業しましょう。

 

どうしよう?話を聞いてもらいたいなどもOK。オンライン個別相談はお気軽にどうぞ。

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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