競馬を始めて間もない人は、比較的的中率の高い「単勝」や「馬連」の馬券を買っているのではないでしょうか。
そしてそろそろ三連単に挑戦してみたいと思っても、「フォーメーション」や「ボックス」などの買い方がよくわからず、戸惑っている人も多いことでしょう。
この記事では、競馬における三連単の買い方を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
また、三連単を当てるのはとても難しいですが、「フォーメーション」という買い方を利用すれば、当たる確率が上がることを知っておきましょう。
出走する馬の力関係に応じて買い方をパターン化すると、無駄な出費を抑え、時には高配当を得ることができるのです。
これからご紹介する方法をぜひ参考にしてみてください。
競馬の三連単買い方ガイド
単勝・枠連など、馬券の種類は数多くありますが、その中でも競馬における三連単の売上は全体の25%前後と言われており、第1位を誇っています。
三連単は他の馬券と比べて配当が高いため、ギャンブルの醍醐味である一攫千金を夢見られることが人気の理由でしょう。
単勝や馬連を中心に馬券を買っていた初心者の方も、一度は三連単を当ててみたいと思っていることでしょう。
ここでは、三連単の買い方の基本を、マークカードごとにご紹介します。
基本カード
基本カードはその名の通り、馬券を買う時の基本的なマークカードで、どの馬券の種類も購入できます。
三連単を買う場合は、馬券の種類で三連単をマークし、馬番の1着・2着・3着欄にそれぞれ1頭ずつマークします。
そして、金額にチェックを入れれば完了で、迷うところはありません。
メリットは、買い目それぞれの金額を自由に設定できることです。
例えば、1→2→3を300円にして、2→1→3を100円だけ買うということも基本カードならできます。
しかし、三連単は他の種類に比べて買い目点数が増えるため、基本カードではマークする箇所が多くなり、大変です。
マークミスの可能性も高くなるので、三連単の購入に基本カードは向いているとは言えません。
ながしカード
ながしとは、軸になる馬が1頭〜2頭いる場合に、その馬を設定してから他の複数の馬にながして購入する方法です。
ながしカードは、基本カードに比べてマークする箇所が少なくて済みます。
例えば、馬番1を1着の軸に設定し、馬番2・3・4が2〜3着に来るような買い方をしたい時の買い目は次のようになります。
1→2→3 | 1→2→4 | 1→3→2 |
1→3→4 | 1→4→2 | 1→4→3 |
このように点数は6点となり、基本カードでその全てをマークするのは大変です。
しかし、ながしカードを使用すると次のような少ない手順でできます。
- 「軸1着」欄の1にマーク
- 「相手」欄の2・3・4にマーク
シンプルでとても簡単ですよね。
また、ながしカードには「マルチ」という箇所もあり、これにマークすると軸馬と相手馬の着順が入れ替わっても当たりとなる買い方ができます。
ただ、マルチは買い目点数が多くなり、上の買い方をマルチにすると、買い目は一気に18点に増えるので注意しましょう。
ボックスカード
ボックスは、選んだ馬が1着から3着の着順に関係なく、どこに来ても当たりとなる買い方です。
買い方はボックスカードの馬番欄に購入したい全ての馬番をマークするだけで、非常に簡単ですが、買い目が増えるため、デメリットもあります。
マークした頭数ごとの買い目点数を以下に一覧にしました。
マーク頭数 | 買い目点数 |
3頭 | 6点 |
4頭 | 24点 |
5頭 | 60点 |
6頭 | 120点 |
1頭増えるごとに買い目点数が急激に増加するのが分かりますね。
5頭をボックスで購入した場合、60点となり、100円ずつ買うと6000円が必要です。
もし本命通りに決まって、三連単の配当が6000円以下だった場合、当たっても結局損失となり、いわゆる**「トリガミ」**となってしまいます。
ボックスカードで三連単を購入する際は、十分に注意が必要です。
フォーメーションカード
フォーメーションは、1着、2着、3着のそれぞれに自由に複数の馬を選択できる購入方法です。
基本カードと異なり、すべての組み合わせをマークする手間が省け、またボックスのように買い目が増える心配もありません。
例えば、1着に1番、2着に2番・3番、3着に4番・5番を選ぶ場合、フォーメーションカードの1着〜3着の欄に対応する馬番を記入することで、簡単に購入できます。
この場合、買える組み合わせは以下の4通りとなります。
1→2→4 | 1→2→5 |
1→3→4 | 1→3→5 |
ここで重要なのは、1→2→3や1→4→5の組み合わせはフォーメーションでは購入できない点です。
もし1→2→3の組み合わせも購入したい場合は、3着欄に3番を追加してマークしましょう。
このように、フォーメーションでは少し考えてマークする必要がありますが、その分、買い目を絞りやすく、三連単の購入に非常に適しています。
三連単の最強買い方!フォーメーションのメリットを解説
競馬では的中率よりも回収率を重視することが重要です。
どんなに頻繁に当たっても、最終的に収支がマイナスになるのは避けたいですよね。
三連単において、フォーメーションを賢く使うことで、回収率を大幅に向上させることができます。これにより、最強の買い方として活用できます。
ここでは、少ない投資でどのように三連単を当てるかを具体的に見ていきましょう。
確勝級の馬がいる時の【1-5-5】戦略(12点)
単勝人気が100円台前半で、確勝級の馬が出走するレースはよく見かけますよね。
そんなときには、1-5-5の12点買いが有効で、高配当を狙える可能性もあるため、おすすめの戦法です。
この戦法では、マーク箇所は次の通りです。
馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
1着 | ✅ | ||||
2着 | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
3着 | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
1着を1頭で固定し、2・3着に幅広く同じ馬を設定する方法で、これによって買い目は12点になります。
そして、ここで重要なのは、2・3着に選ぶ1〜2頭をあまり人気のない馬にすることです。例えば、パドックや返し馬の気配が良いけれども人気がない馬を選ぶことで、高配当を得られる可能性が増します。
2023年の天皇賞秋では、イクイノックスが1強と予想されていましたが、実際にはイクイノックスが圧勝し、単勝2番人気のドウデュースは本来の力を発揮できずに馬券圏外に。代わりに6番人気のジャスティンパレスが2着に入り、1番人気→6番人気→3番人気の決着となり、三連単の配当は6960円になりました。
イクイノックスの単勝配当が130円だったにも関わらず、三連単はそれなりの配当となったのです。
この戦法は、2・3着を当てるだけで良いと言えるので、このようなレースには特に有効です。
主力2頭で狙う【2-2-7】フォーメーション(10点)
強いと考えられる馬が2頭いて、どちらが1着になってもおかしくない場合に有効なのが2-2-7戦法です。
この戦法では、2頭の馬を1着と2着のどちらになってもいいように設定し、その後、3着に来る可能性のある他の有力馬を選びます。こうすることで、両方の強い馬をカバーしつつ、他の有力馬を3着に選ぶことができます。
具体的な買い目を表にすると、次のような形になります。
馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
1着 | ✅ | ✅ | |||||
2着 | ✅ | ✅ | |||||
3着 | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
このように、2頭を1・2着に固定することで、3着馬を幅広く買っても投資額を抑えることができます。特に、この場合の買い目は10点のみで済むため、効率的な購入方法と言えるでしょう。
例えば、2023年のホープフルSでは、人気が割れていましたが、C.ルメール騎手が騎乗したレガレイラが差し切り勝ちしました。このレースでは、1番人気→2番人気→13番人気という結果で、三連単の配当は56,240円となり、高額配当を得られるチャンスがありました。
実力が拮抗しているレースの場合、1着馬と2着馬が入れ替わる可能性もあるため、この戦法は特に有効です。また、3着馬を幅広く選べるため、13番人気の馬を選ぶことができ、高配当を狙える可能性も高まります。
さらに、この買い方は、馬連と3着馬を当てる感覚に近いため、初心者の方にもとてもわかりやすい戦法だと言えます。
ボックス戦略で狙う【3-3-4】(12点)
上位馬の中で1着や2着に確信が持てない場合におすすめなのが、3-3-4戦法です。この戦法は、ボックス的狙いで投資金額を抑えつつ、高配当を狙うことができます。
ボックスは通常、買い目が多くなってしまうのがデメリットですが、3-3-4戦法ではその問題を回避し、少ない買い目で高配当を得ることが期待できるのが特徴です。
この戦法は、複数の馬を選んで1着、2着、3着に幅広く配置することで、高配当のレースに対応できる可能性があります。特に、1着と2着に確信が持てない場合でも、選んだ馬が好走すれば、少ない投資で大きなリターンを得るチャンスが広がります。
馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 |
1着 | ✅ | ✅ | ✅ | |
2着 | ✅ | ✅ | ✅ | |
3着 | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
まず、3頭を選び、それぞれが1着から3着になっても当たるように設定します。その後、4頭目を3着に加えることで、単なるボックスとは異なるオリジナリティのある馬券を作成する方法です。
この戦法のポイントは、4頭目に人気薄の馬を設定すること。例えば、2023年の大阪杯では、2番人気→1番人気→10番人気という結果になり、三連単の配当は31,240円でした。この場合、もし3番人気の馬が3着に来ていたら、配当は大きく減っていたかもしれません。
4頭目に10番人気の馬を設定することで、高配当を得るチャンスが広がるのです。このように、単なるボックスで買うのではなく、3着に1頭加えることで、予想外の高配当を狙える可能性が増し、レースの結果にワクワク感が生まれます。
ぜひ、この戦法を試して、新しい馬券の買い方を楽しんでみてください。
まとめ:競馬三連単の買い方ガイド
競馬における三連単の買い方についてご紹介してきましたが、フォーメーションが最強の方法であることが理解できたかと思います。
フォーメーションは、自分の意思を反映させやすく、オリジナリティのある馬券を作りやすい点が大きな特徴です。この方法を駆使することで、より自分に合った買い方ができ、競馬の楽しさをさらに感じることができます。
自分なりの戦法で馬券が的中した時の喜びは格別で、ますます競馬にのめり込むことでしょう。ぜひ、あなた自身の戦法を編み出して、三連単を攻略してみてください。