競馬にはさまざまな馬券戦略が存在しますが、中でも「3連複フォーメーション」が注目を集めています。
3連複フォーメーションをうまく活用すれば、少額で楽しめる上に、高配当のチャンスを狙えるため、多くのファンに支持されています。しかし、配当の面などで気をつけたいデメリットも存在します。
この記事では、3連複フォーメーションの仕組み、実際の使い方、メリット・デメリットに分けて段階的に解説します。ぜひ参考にしてみてください!
競馬の3連複フォーメーションとは?初心者向けの解説とコツ
3連複とは、競馬において1~3着に入る馬を3頭予想する券種で、着順に関係なく的中するのが特徴です。たとえば、選んだ馬が8番・3番・12番の場合、8→3→12や3→12→8など、どの順番でも1~3位に入れば的中となります。
このように、3着以内に選んだ馬が入れば当たりとなるため、順序指定が必要な3連単に比べて当たりやすいと言えます。
さらに、3連複の購入方法の一つに「フォーメーション」があります。この方法では各着順に複数の馬を選び、広範囲に組み合わせることが可能です。以下がその例です。
- 1頭目に選ぶ馬:13番
- 2頭目に選ぶ馬:12番、14番、18番
- 3頭目に選ぶ馬:11番、9番、10番、15番、17番、5番
このフォーメーションでの組み合わせは合計12通りとなり、効率的に購入範囲を広げられます。
馬券の点数計算や金額は、専用の計算サイトで簡単に確認できるので、上手に活用してみましょう。
競馬の3連複フォーメーションのメリット
三連複フォーメーションは少額で競馬を楽しみたい方に最適な買い方です。ここで、特に注目すべきメリットを見ていきましょう。
- 的中しやすく、配当も期待できる
三連複は三連単と比べて当たりやすい券種で、選んだ3頭が1~3着に入れば順序は関係なく的中します。このため、高額配当も狙える一方で、的中率も十分です。 - 低予算で多くの組み合わせが楽しめる
フォーメーションでは、限られた予算でも広い範囲の馬をカバーできるため、人気薄の馬を加えることで思わぬ高配当を得るチャンスが広がります。 - 柔軟な戦略を組みやすい
各着順に好きな馬を配置できるので、人気馬を1~2着にしつつ、3着に穴馬を配置するなど、個人の予想や戦略を反映したオリジナル馬券が作りやすいです。
このように、三連複フォーメーションは少ない投資で大きなリターンを狙うのに適した、初心者からベテランまで幅広くおすすめの方法です。
安い金額で買える
三連複フォーメーションは、賭ける際の組み合わせ数を抑えられるため、最小限の資金で楽しめる買い方です。
競馬初心者にとって、高額な予算での馬券購入は難しいこともあります。そんな方には、この三連複フォーメーションが強い味方になります。
賭け点数が増えると予算も膨らみがちですが、馬の選び方に工夫することで賭けるべきポイントを絞り、効率的に予算を削減できます。例えば、確実に来そうな馬を1頭、有力だが迷いのある馬を3頭、さらに高配当狙いの穴馬を6頭とすることで、1点100円で計算すれば合計1200円での購入が可能です。
さらに、三連複は思わぬ高配当を生む可能性も秘めています。2008年のG1秋華賞では、三連複の配当が200万円を超えるほどの大波乱がありました。
このように、少額で高配当を狙える三連複フォーメーションは、競馬の醍醐味を満喫しつつ、予算内で工夫して楽しめる点が大きな魅力です。
高確率での的中
「3連複フォーメーション」は、3頭選ぶから当たりにくいのでは…と思われがちですが、実は当たりやすい買い方です。
この方式では、選んだ3頭が1着、2着、3着にさえ入れば順序は不問です。そのため、1着から3着をピタリと当てる必要がある3連単と比べて的中率が格段に高くなります。
また、確実に来ると予想していた馬が3着に入る場合でも、残りの2頭を1着・2着に選んでいれば的中するため、予想の幅が広がります。これにより、単勝馬券のリスクを抑えたリスクヘッジの手段にもなり得ます。
このように、3連複フォーメーションは意外と当たりやすい点が大きなメリットなのです。
競馬の3連複フォーメーションのデメリット
「3連複フォーメーション」を馬券戦略として効果的に活用するためには、その短所もきちんと理解しておくことが重要です。
この方法には、選んだ馬が全て3着以内に入る必要があるため、適切な馬選びが求められるという点があります。特に、多くの馬を選ぶほど、購入点数が増加して資金が必要になり、その分リスクが高くなる可能性もあります。
また、高配当を狙う場合、一部の馬が期待に応えられなかった時に、予想が外れることも考慮しなければなりません。したがって、戦略的に馬を絞ることが、結果的に有効な戦法となるでしょう。
つまり、3連複フォーメーションの短所を理解したうえで、そのメリットを最大限に活かす工夫が求められるという点が鍵となります。
3連単と比較して配当が微妙
3連複フォーメーションは、「思った以上に的中しやすい」という利点がありますが、その反面、配当が思ったほど高くないという傾向があります。
これは、3連単に比べて的中させる難易度が低いため、リターンもそれに伴い低めに設定されているためです。例えば、1着に中穴の馬が来て、2着や3着に人気馬が入った場合、高配当を期待していたのに配当が予想以上に少ないということがあります。
特に、3連単のように高配当を狙う場合、**3連複は「これだけしかつかないの?」**という失望感が生まれることもあります。最悪の場合、馬単よりも低い配当になることもあるので、注意が必要です。
そのため、高配当を狙いたい方にとっては、3連複フォーメーションが思ったよりも少ないリターンを提供する可能性があることを理解しておくべきです。
当たりそうで当たらないことも多い
「思ったよりも当たる」と評される三連複フォーメーションですが、その確率と実際の結果のギャップに直面する場面も少なくありません。
例えば、次のようなケースがあります:
- 1頭目と2頭目に選んだ馬は無事に来たが、3頭目を選び忘れた…
- 穴馬は拾えたものの、軸にする人気馬を間違えた…
このように、「当たりそうで当たらない」瞬間に頻繁に遭遇することがあります。これこそが、三連複フォーメーションのデメリットといえるでしょう。
しかし、この問題は券種そのものに起因するというよりも、馬の選定を間違えたことに強く関連しています。にもかかわらず、この「当たりそうで当たらない」感覚こそが、競馬の醍醐味でもあります。
競馬が面白いのは、簡単に当たってばかりではないからこそ。とはいえ、ある程度の的中率は欲しいという方にとっては、やはり三連複フォーメーションは非常におすすめの馬券戦略だと言えるでしょう。
競馬の3連複フォーメーションのおすすめの買い方
これまで三連複フォーメーションの長所と短所についてご説明しました。ここでは、得た知識を活かして、おすすめの購入方法を具体的に紹介します。
また、以下で紹介する「1-3-7」などの表記は、選ぶ馬の頭数を示しており、馬番ではない点にご注意ください。
3連複フォーメーション:1-3-7
フォーメーション1-3-7は、金額、的中率、そして高配当の期待のバランスが非常に良いフォーメーションです。
3頭目に7頭まで選べるため、買い目点数は15通りとなり、購入費用がリーズナブルで選択肢も広がります。
しかし、2頭目に選べる馬が3頭しかないため、2着を絞ることで選択肢が少なくなるというデメリットもあります。
3連複フォーメーション:2-4-8
フォーメーション2-4-8は、荒れたレースを狙ってリスクを取ることで、高い払い戻しを狙う買い方です。
1頭目で2頭を選ぶことができるため、例えば1番人気と2番人気を両方選べば、万が一一番本命の馬が着外でも的中する可能性が広がります。
例えば、2024年の高松宮記念のように、1番人気のルガルが飛んで、2番人気のナムラクレアがしっかり来たようなレースでは、この2-4-8フォーメーションが非常に有効でした。
購入点数は24点で、配当が2400円を超えれば利益となり、リスクを取りながらも安定したリターンが得られる可能性があります。
この戦法は、リスク回避とリターンのバランスを追い求める方に非常に適した賭け方です。
3連複フォーメーション:3-6-10
フォーメーション3-6-10は、2024年のフェブラリーSのような、上位人気馬が全て着外に飛ぶ可能性が高いレースで有効な買い方です。
ただし、このフォーメーションは点数が67点となり、最低でも6700円の投資が必要となるため、かなりの資金を要します。
例えば、2024年のフェブラリーSでは、14番人気のペプチドナイルが勝ち、上位人気馬が全て着外となりました。こんな時、1着では選べないけど紐(2着・3着)では選べる馬が多い場合、このフォーメーションが非常に効果的です。
このような荒れたレースで、人気馬の不調を予測しつつ、高配当を狙うには、この3-6-10フォーメーションが有効な戦法となるでしょう。
3連複フォーメーション以外の賭け方との比較
ここでは、3連複フォーメーション以外の賭け方についても触れていきます。三連複はフォーメーション以外にもさまざまな賭け方があり、それぞれに特長があります。自分のスタイルに合った戦略を見つけることが、競馬をより楽しむポイントとなります。
例えば、3連複ボックスや3連複流しなどもよく使われる手法です。
- 3連複ボックスでは、複数の馬を選び、その馬たちが1位から3位に入る順番に関係なく的中となります。選んだ馬の組み合わせ全てをカバーするため、当たりやすくなりますが、点数が多くなりがちです。
- 3連複流しでは、1頭を軸にして、残りの馬を流しで選びます。軸を中心に高配当を狙うことができるため、配当の波乱があれば大きなリターンを得ることができます。
これらの方法も、場面によっては非常に有効です。自分の予想に合った戦略を見つけて、多彩な賭け方で勝ちに挑戦してみましょう!
3連複ボックス
3連複ボックスは、非常にシンプルで直感的に理解しやすい買い方です。レースで3着以内に入りそうな馬を複数選び、その中から1着、2着、3着を占める馬が的中すれば、馬券は当たりです。
この方法は、特に初心者にとって非常に親しみやすい戦略です。特別な計算や複雑な予測を必要とせず、単純に「来そうな馬を選ぶ」だけなので、初心者が始める際に適しています。
ただし、注意すべき点もあります。選ぶ馬の数を増やせば増やすほど、当然ながらその分、購入金額も高くなります。多くの馬を選ぶことで的中率は高まりますが、リスクも伴います。
特に、イクイノックスのように、「この馬は間違いなく馬券内に入るだろう」と確信できるような強力な馬がいる場合、この方法はあまりおすすめできません。なぜなら、そのような馬を入れてしまうと、他の馬との組み合わせによって意外と高配当が期待できなくなるからです。
3連複流し
3連複流しは、初心者にとって非常にシンプルでわかりやすい買い方です。この方法では、まず「軸馬」を1頭(または2頭)選び、その馬が1着に入ると仮定して、その他の馬を2着と3着に流す形で購入します。
流しの頭数は、1頭軸でも2頭軸でも可能で、特に2頭軸にすると、購入する点数が減るため、資金を抑えながらも効率よく購入できます。例えば、明らかに強い馬がいる場合、その馬を軸にして流しをすることで、少ない点数での購入でありながら高配当を狙うこともできます。
初心者にとっては、まずこの3連複流しから始めてみるのが良いでしょう。レースの流れや馬券の選び方に慣れてきたら、より複雑なフォーメーションを使ってみるのも良い手です。シンプルに流しを使うことで、最初のステップを踏みやすく、高い学習効果が期待できます。
まとめ:競馬の3連複フォーメーションとは?
この記事では、3連複フォーメーションの基本的な仕組みから、メリットやデメリット、さらにはおすすめの買い方について詳しく解説してきました。
3連複フォーメーションは、初心者から上級者まで幅広い層の競馬ファンに楽しめる賭け方です。その柔軟性とバランスの良さから、誰でも気軽に挑戦できる一方で、戦略を工夫することでより深い楽しみ方ができます。
競馬をより一層楽しむために、ぜひ3連複フォーメーションをうまく活用して、レースの興奮と戦略的な醍醐味を体験してみてください。