麻雀初心者向けルール解説
麻雀初心者必見!
「友達に誘われたけど、ルールを覚えるのが不安…」
「麻雀を始めてみたいけど、何から始めたらいいかわからない…」
「ルールが複雑に感じて、どこから手を付けていいのか分からない…」
そんなあなたのために、初心者が最初に覚えるべきポイントを中心に、できるだけわかりやすく、シンプルに麻雀のルールを解説します!さらに、おすすめの練習アプリや効果的な練習法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
- 麻雀ゲームやアプリから始める方→麻雀役から覚えましょう
- 友人・知人とリアル麻雀から始める方→麻雀の流れや基本的なルールから覚えましょう
麻雀初心者向け:覚えておきたい基礎知識
プレイ人数と平均ゲーム時間
麻雀は基本的に4人で行うゲームです。三人麻雀(通称サンマ)もありますが、少しルールが複雑になるため、まずは4人での麻雀を覚えることをオススメします。
ゲームの中では、親と子という役割があり、親は一回ずつ交代する東風戦(トンプウセン)と、親が二回ずつ交代する半荘戦(ハンチャンセン)があります。東風戦は平均20分、半荘戦は平均40分程度のゲーム時間がかかると言われています。
麻雀牌の種類
麻雀では34種類×4枚づつの計136枚の牌を用いてゲームを行います。それぞれに1~9の数字が設定されている萬子・筒子・索子の数牌と東・南・西・北・白・發・中の字牌に分類できます。
萬子(マンズ)
筒子(ピンズ)
索子(ソーズ)
字牌(ジハイ)
※何も書かれていない「白」を予備の牌と誤解することがありますが、こちらもゲームに用いる牌の一つです。
1→イー/2→リャン/3→サン/4→スー/5→ウー/6→ロー/7→チー/8→パー/9→キュウ
【読み方の例】
→イーマン、
→ウーソー、
→チーピン
手牌の完成形と基本ルール
麻雀の手牌は14枚で完成し、3枚で1セットの面子(メンツ)を4組と2枚で1セットの雀頭(ジャントウ)を1組揃える必要があります。手牌が完成することを「和了(ホーラ)」「アガり」などといいます。
面子(メンツ)
面子(メンツ)には数牌のうち連番の3枚を揃える順子(シュンツ)と同じ種類の牌を3枚揃える刻子(コーツ)があります。
【順子(シュンツ)の例】
【刻子(コーツ)の例
雀頭
雀頭(ジャントウ)は同じ種類の牌を2枚揃えます。「アタマ」と言うこともあります。
【雀頭(ジャントウ)の例】
4面子+1雀頭
手牌の完成形は前述の通り「4面子+1雀頭」です。麻雀にはさまざまな役が存在しますが、ほぼ全ての役がこの基本ルールに従っているため、まずはこの形を覚えましょう!
【手牌完成形の例】
スポンサーリンク
麻雀の対局の流れ
それでは、実際のゲームの流れを見ていきましょう。ここでは親番を各プレイヤーに1回ずつ回して試合終了とする「東風戦(トンプウセン)」のルールに基づいて流れを解説します。和了者が出るか、後述する流局という状態になると親が交代となり、交代するごとに「東一局」「東二局」「東三局」「東四局」と場面が展開します。各プレイヤー25000点を持ち点としてスタートします。
1.座席決め
麻雀ではどこに座るかは大事な要素です。親は必ず反時計回りに回しますし、後述する「チー」は左隣りの人からしかできません。また、座る場所によって運の流れが変わるという迷信もあります。多くの場合、東南西北と白の牌を1枚ずつ使って決めます。
2.起家(チーチャ)決め
2個のサイコロを使って一番最初に親となるプレイヤー「起家(チーチャ)」を決めます。親となったプレイヤーには「東(トン)」の風が与えられ、それ以外のプレイヤーには親から半時計回りにそれぞれ「南(ナン)」「西(シャー)」「北(ペー)」の風が設定されます。
また各プレイヤーに与えられた風とは別に「場風(バカゼ)」も設定され、東風戦の場合、場風は東になります。
3.牌山を積む
各プレイヤーは自分の前に、図柄が描いてある面を下にして牌を横17枚×2段に積んで並べます。こうして積んだ牌は「牌山(ハイヤマ)」もしくは単に「山」といいます。
4.開門場所を決める
2個のサイコロを振って、「開門場所」を決めます。各プレイヤーに牌を配るとき「牌山のどこから配っていくか」を決める作業です。
5.配牌(ハイパイ)
開門場所が決まったら、そこから時計回りで親から順番に4枚ずつ牌を取ります。12枚まで取り終わったら、最後は1枚ずつ取って手牌を計13枚にします。この作業を「配牌(ハイパイ)」と呼び、転じて初期状態の手牌のことも配牌(ハイパイ)といいます。
6.王牌(ワンパイ)を切り分ける
配牌は開門場所から時計回りに行いましたが、反時計回りに横7×2段の計14枚の牌を山から切り分けて残します。この14枚の牌を「王牌(ワンパイ)」といいます。基本的にゲーム中に出てくることはありませんが、特殊な状況下で効果を発揮する牌となります。
7.ドラ表示牌をめくる
切り分けた王牌のなかで、開門場所から数えて3列目の上の段にある牌をめくります。これを「ドラ表示牌」といい、ドラという持っているだけで得点が高くなるボーナス牌を指定するための牌となります。
ここまでの手順は、自動卓やアプリの場合には自動で行ってくれます。そのため最初のうちは手順を覚える必要はありませんが、出てくる用語の意味がわかると役などの理解がしやすくなります。
8.理牌(リーパイ)
配牌の状態だと牌がバラバラになっているのでわかりやすい順番で並び変えます。この作業を「理牌(リーパイ)」といいます。この作業もアプリだと自動で行われますが、練習のために自分でやってみると良いでしょう。
【理牌のやり方の例】
9.ツモと捨て牌
親の人から順番に山から牌を取って手牌に加え、不要な牌を捨てるということを半時計回りに各プレイヤーごとに繰り返していきます。山から牌を引くことを「ツモ」、捨てた不要な牌を「捨て牌」と言います。この流れで手牌を完成させる=和了を目指します。和了するためには役が最低でも1つ必要ですが、後述する「リーチ」をかければ一つの役としてみなされるので、まずは4面子+1雀頭の完成を目指しましょう。
10.テンパイと立直(リーチ)
手牌が揃ってきてあと1枚でアガれる状態のことをテンパイといい、テンパイをしたら立直(リーチ)ができます。立直(リーチ)は1000点を支払ってテンパイ宣言することで成立する麻雀の基本的な役です。立直後は手牌の変更はできず、アガりの牌が来るまでツモした牌をそのまま捨てることを繰り返します。
麻雀初心者であれば、とりあえず4面子1雀頭を目指し、リーチをかけられるようにするのが重要な戦術です。
11.ツモとロン
麻雀には2種類のアガり方があり、山から直接アガり牌を引いてアガることを「ツモ」、他プレイヤーがアガリ牌を捨てたときにもアガることができ、これを「ロン」といいます。ツモの場合はツモしたプレイヤー以外の全員から点数を貰うことができ、ロンの場合はアガリ牌を捨てたプレイヤーが和了者へ点数を支払います。
12.和了と流局
和了した人が出た時点で点数のやり取りをしてその局は終了となり、「東一局」から「東二局」へと進行します。和了者が出ないまま牌山がなくなった場合は「流局」となり同じく次の局へと進みます。ただし、親が和了した場合、または親がテンパイしたまま流局した場合は「連荘(レンチャン)」となり同じ局をもう一度繰り返します。例えば、東一局で親の人が和了した場合、親は変わらずもう一度東一局を行います。
親が交代して局が進むのと同時に、設定されている風もまた同様にズレていきます。親の人が必ず東になるため、半時計回りに南・西・北となることを覚えておきましょう。
13.終局
3~12を繰り返して東四局まで終わったらゲーム終了=終局となります。持ち点を見て高い人から順番に1位、2位、3位、4位と順位付けがされます。
ポン・カン・チーって?
ツモした牌だけではなかなか揃わない時や、速攻を狙いたい時に便利なのが、「ポン」「カン」「チー」といったテクニックです。これらは、他のプレイヤーが捨てた牌を取って自分の手牌に加えるルールで、これを行うことを「鳴く」と言います。鳴くことで、リーチができなくなったり、一部の役で点数が低くなるというデメリットがあります。
一方で、鳴かずにツモした牌だけで手作りしている状態を「門前(メンゼン)」と呼びます。門前状態では成立する役も多いため、どのようにゲームを進めていくかは、その時の状況やプレイヤーの戦略によって異なります。
ポン
同じ種類の牌を2枚持っていて、3枚目を他プレイヤーが捨てた牌を使って刻子(コーツ)を完成させることを「ポン」といいます。
チー
や
など、順子(シュンツ)になる手前の状態で3枚目がほしいとき、ポンと同じく他プレイヤーが捨てた牌を使って順子(シュンツ)を完成させることを「チー」といいます。ポンと違いチーは左隣のプレイヤーからしかできません。
カン
同じ種類の牌を3枚持っていて、4枚目を他のプレイヤーからとって手牌に加えることを「カン」といいます。4枚で1面子となりますが、扱いとしては刻子とほぼ変わりません。
カンをするとドラが1種類増えるため一見するとチャンスですが、他のプレイヤーにとっても同様にチャンスとなり危険も増します。使いどころが難しいため初心者の方はあまり狙う必要はないでしょう。
なお、自力で4枚揃えてカンしたものを「暗カン」と呼び、門前状態が維持されているとみなすためリーチもかけられます。
麻雀の反則「チョンボ」って?
麻雀における反則行為を「チョンボ」と言います。具体的には、「テンパイしていないのにリーチしてしまった」、「役がないのにアガり宣言をしてしまった」、**「チーする牌を間違えた」などのミスが該当します。このようなミスを犯すと、アガリ放棄や罰符(バップ)**が課せられることがあります。
罰符(バップ)
チョンボの中でも、局の進行に重大な影響を与えるような反則を犯した場合に課せられる点数支払いのペナルティを「罰符(バップ)」と言います。 反則を犯したプレイヤーが親の場合は12000点、子の場合は8000点を支払うルールが一般的で、このペナルティはゲームの行方を大きく左右する可能性があります。
また、罰符には「ノーテン罰符」というものもあります。これは、流局時にテンパイしていなかったプレイヤーが支払う罰符で、反則ではないため、支払う点数は1000点~1500点と比較的軽いものです。
フリテン
一度自分が捨てた牌でロンあがりはできない、というのが「フリテン」と呼ばれるルールです。例えば、アガりに必要な牌が
と
の2種類で、
を既に捨てている状態だと、
と
どちらの牌でもロンアガリはできません。
フリテンの状態でロン宣言をしてしまうと「誤ロン」という反則=チョンボになり、罰符が課せられる場合もあります。麻雀初心者は特にフリテンしやすいので、注意しましょう。
麻雀初心者が覚えるべき役
初心者の方でもすぐに実戦で使える、扱いやすく覚えやすい役をまとめました!役ないとアガることは出来ないので最初のうちはこれらの役を作ることから慣れていきましょう。最初は役の名前や翻数を覚えられないと思うので、アガれる条件だけを覚えておくのがいいでしょう。
「翻(ハン)」は役の難易度に応じて付く数字で、これが多ければ多いほど得られる点数が多くなります。麻雀ではこれらの役同士を複合させて手役を大きくしていきます。
立直(リーチ)
テンパイしているときに1000点をかけてリーチ宣言することで成立する1翻役です。リーチをかけることで、テンパイしていることが相手にバレる、立直後には手牌の変更ができないなどのデメリットがありますが、一発(イッパツ)や裏ドラなどの偶然役が乗ることもあり、手役を大きくするチャンスとして使います。
初心者の方は、**「4面子+1雀頭」**を目指してテンパイ形を作り、リーチをするだけでも十分に戦うことができます。もし、どの役を狙ったらいいか迷った場合は、とりあえずリーチを目指してみると良いでしょう。ただし、**門前状態(=他の人から牌をもらっていない)**が必要なため、ポンやチーをむやみに行わないように気をつけましょう。
断么九(タンヤオ)
断么九(タンヤオ)は麻雀初心者でも覚えやすい役の一つで、2~8の数が書いてある牌のみを使って手牌を揃えると成立する1翻役です。つまり、1・9の数牌と字牌は使いません。この役が優れているのは揃えやすいというだけでなく鳴いても成立する点です。他の役と複合させて高得点を狙ったり、鳴いてタンヤオを作ることで速攻を狙ったりします。
【完成例】
役牌(ヤクハイ)
白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)の刻子(コーツ)を作ると成立する1翻役です。この役は、鳴いても成立するため、手牌の発展が少なく、役がないまま進行しそうなときに有効です。困ったときは、白・發・中のいずれかを3枚揃えることを目指すと覚えておけば良いでしょう。
場風(バカゼ)と自風(ジカゼ)
場風(バカゼ)として設定されている牌(例えば、東風戦であれば東)や、自分に設定されている風の牌を3枚集めることで成立する1翻役です。例えば、自分の風が西の時には、西を3枚集めることで1つの役が完成します。これも、役がないまま困っているときに有効な手段となります。
一盃口(イーペーコー)
一盃口(イーペーコー)は同じ種類・並びの順子(シュンツ)を2組揃えることで成立する1翻役です。例えば、
このような形を作ると一盃口になります。
門前限定の役で鳴くと成立しないので注意しましょう。形が覚えやすいためか、麻雀初心者がよくやりがちなミスに、一盃口の形はあるがチーしてしまったがために役なしでアガれない、といったものもあります。
三色同順(サンショクドウジュン)
三色同順(サンショクドウジュン)は同じ並びの順子(シュンツ)を萬子・筒子・索子のそれぞれで揃えると成立する2翻役です。例えば、
このような面子が揃うと三色同順が成立します。なので、比較的麻雀初心者でも覚えやすい役です。
鳴きOKの役ですが、鳴いて作った場合は1翻の役となります。このように鳴くと役の翻数が下がることを「食い下がり」といいます。
一気通貫(イッキツウカン)
萬子・筒子・索子いずれか1種類において、123・456・789となるような3面子を揃えると一気通貫(イッキツウカン)という2翻役になります。通称「イッツー」と呼ばれており、鳴き可の役ですが三色同順と同様に鳴いた場合は食い下がり1翻の役となります。
【完成例】
対々和(トイトイ)
面子を全て刻子(コーツ)で揃えると対々和(トイトイホー)という2翻役になります。鳴きOKで食い下がりも発生しません。略して「トイトイ」といわれることが多いです。同じ牌の重なりが多いときに使うと良いでしょう。
【完成例】
七対子(チートイツ)
同じ牌が2枚ある状態を「対子(トイツ)」と言います。この対子を7組集めることで成立するのが、**「七対子(チートイツ)」**という2翻役です。これは、アメリカで考案された役で、4面子+1雀頭の形から外れた特殊な和了形になるため、初心者でも比較的早い段階で覚える役となっています。
【完成例】
混一色(ホンイーソー)
混一色(ホンイーソー)は、一種類の数牌(シュウパイ)と字牌を使って手牌を完成させることで成立する3翻役です。略して「ホンイツ」とも呼ばれ、鳴きOKですが、食い下がりで2翻になります。
ホンイツのように、数牌を一種類に絞って作った手を「染め手」と言います。
【完成例】
平和(ピンフ)
平和(ピンフ)は、麻雀における基本的かつ王道の1翻役です。狙いやすく、他の役と複合させやすいため、使用頻度の高い役ですが、成立条件や点数計算が少し複雑です。この役を理解できるようになれば、麻雀初心者の壁を突破したと言えるでしょう。
平和(ピンフ)の成立条件
- 門前である
- 面子が全て順子である
- 雀頭が役牌・自風牌・場風牌ではない
- 両面待ち(リャンメン待ち)=待ちが2種類ある状態でテンパイしている
麻雀初心者にオススメのアプリ
初心者が麻雀を始めるには、アプリを活用するのが最もおすすめです。例えば、「ルールはうろ覚えだけど、とりあえずやってみたい」や「役はまだ覚えきれていない」といった場合でも、CPU戦を活用すれば、自分のペースで麻雀を覚えることができます。
点数計算や配牌なども自動で行ってくれるため、麻雀というゲームを気軽に体験できるという点が、大きなメリットです。
麻雀初心者が雀荘に行くには
実際に牌と卓を囲んでプレイしたいと思うようになったら、全自動卓のある雀荘に行ってみましょう。雀荘には主に**「フリー」と「セット」**という2つのシステムがあります。
- フリーは、1人で入店し、他のフリーで来ているお客さんを待って、4人揃ったらスタートします。つまり、見ず知らずの4人で卓を囲むことになり、フリーで来ている方は経験者が多いため、雀荘での打ち方に慣れている必要があります。これが初心者には少し抵抗を感じるかもしれません。
- セットは、3~4人で入店し、1つの卓を借り切るシステムです。麻雀初心者はセットで卓を借り、経験のある知人に教えてもらいながら遊ぶのがおすすめです。
いずれの場合も、アプリなどで麻雀に慣れてから行くのがベストです。
麻雀初心者向けルール解説のまとめ
麻雀は、牌の数や漢字表記が多いため、最初は少し戸惑うかもしれませんが、法則性を覚えてしまえば、意外とシンプルなルールであることに気付くはずです。それでは、ポイントをおさらいしてみましょう。
- 麻雀は4人で行うゲームで、局の数によって東風戦と半荘戦の2種類のルールがあります。
- 麻雀牌は34種類×4枚の合計136枚!萬子、筒子、索子それぞれ1~9と、東南西北・白發中があります。
- ゲームの流れは実際に遊んで覚えることが一番です。特に、親と子、自風と場風、流局や連荘に注目して覚えましょう。
- 和了=アガりの基本は4面子+1雀頭、そして役が1つ以上必要です。
- 役は覚えやすいものからでOK。迷ったらまずはテンパイからの**立直(リーチ)**を目指しましょう。
- ドラは持っているだけで1翻増えるボーナス牌です。
- ポン・カン・チーはタイミングに注意。役なしにならないように気をつけましょう。
- フリテンに注意!一度捨てた牌ではロン和了ができません。
麻雀は、運だけでなく、戦略と精神力が求められる奥深いゲームです。競技性も高く、脳の老化防止にも役立つと言われています。また、打ち方に個性が出る点も面白い要素の一つです。この記事を参考に、ぜひ麻雀の世界に飛び込んでみてください!