競馬を始めて間もない人は、専門家の予想や新聞の印の通りに馬券を買っているのではないでしょうか。
もちろんそれらも参考にしたいですが、そろそろオリジナリティがある馬券を買ってみたいですよね。この記事はそんな競馬初心者の方のために、おすすめの馬券の買い方を紹介します。
競馬はレースを見るだけでも楽しいですが、ギャンブルでもあるので、やはり勝って儲けたいです。
では競馬で勝つためにはどんな準備をして、どのように馬券を買ったらいいのか。それを考えることが重要です。
また、ボックスやフォーメーションの馬券も挑戦してみたいけど、複雑に見えてなかなか買えない人もいるかと思います。
そこで、ボックスやフォーメーションの買い方、そしてそれぞれのメリット・デメリットについても解説します。
競馬における馬券の種類
競馬初心者が競馬で勝てるようになるには、まずは馬券の種類を知っておくことが大事です。
ここではどんな馬券があって、どんな特徴があるのか、競馬における馬券の9種類を解説します。
単勝・複勝
単勝・複勝は競馬の基本となる馬券ではないでしょうか。
単勝は1着になる馬を選び、複勝は選んだ馬が3着まで(7頭以下のレースでは2着まで)に入れば当たりです。
単勝はレースで1着になる馬を探す、最もシンプルな馬券と言えるでしょう。
様々な馬券を買ってみて最終的に単勝に行き着く競馬ファンは多く、それくらい単勝は奥が深い馬券でもあるのです。
複勝は当たりやすいですが、その分配当が低いというデメリットがあります。
しかし当たった馬券の配当をそっくり次のレースに投入する「複勝ころがし」という戦法もあり、こちらも極めれば楽しい馬券と言えますね。
枠連・馬連・ワイド
2頭の馬を選ぶ馬券として、枠連・馬連・ワイドがあります。
枠連は選んだ枠に入っている馬が、馬連は選んだ馬が着順に関係なく1着2着になると当たりです。
これらは着順に関係ないのが特徴で、強い馬が2頭いてどちらも選べない場合に効果的です。
1番人気の馬が1着になる確率は中央競馬で30%前後、地方競馬で40%前後と意外と低いので、選んだ馬が2着までに来ればいいというのは安心感がありますよね。
ワイドはさらに当たりやすく、選んだ2頭とも3着までに入れば当たりとなります。
その分配当は低いですが、当たる確率はかなり高い馬券と言えます。
枠単・馬単
1着2着を着順通りに当てるのが枠単と馬単です。
枠連・馬連に比べて当たる確率は一気に低くなり、逆に配当は高くなります。
フルゲート18頭立ての場合の的中率は以下の通りです。
馬券の種類 | 買い目点数 | 的中率 |
馬連 | 153 | 0.65 |
馬単 | 306 | 0.33 |
このように、馬単は馬連の2倍の買い目点数となり、的中率は2分の1となります。
また、枠単は中央競馬では販売されておらず、地方競馬のみでの取り扱いとなるので、注意しましょう。
三連複・三連単
馬券の種類の中で最も人気があるのが、三連複と三連単です。
売上に占める割合は三連複が約20%、三連単が約30%で、この2つで全体の半分を占めています。
「三連系」とも言われるこの馬券の特徴は、当てることの難しさと配当の高さにあります。
「◯◯競馬場で1000万円馬券が出た」とニュースになることがありますが、わずか100円の賭け金で1000万円以上の配当を得られるのが三連単です。
その分、当てるのはかなり難しい馬券ですが、18頭立ての場合の的中率を確認してみます。
馬券の種類 | 買い目点数 | 的中率 |
三連複 | 816 | 0.12 |
三連単 | 4896 | 0.02 |
このような数字を目にすると、三連単は当たる気がしませんよね。
それでも、実際に当たっている人はいるのですから、高配当を目指してみたくなります。
競馬初心者におすすめの馬券の買い方
ここでは競馬初心者がどのような考え方で馬券を買ったら、当たる確率が高くなるのかを解説します。
自分の予想スタイルを身につけると、馬券が当たりやすくなり、競馬がさらに楽しくなってきますよ。
競馬初心者から抜け出す第1歩として、いくつかの方法を紹介します。
的中率を重視する
「競馬はつまらない」と言って、せっかく始めた競馬から離れていく初心者は多くいます。
競馬がつまらない最も大きな理由は当たらないからで、いつの間にかお金がどんどん無くなっていくことです。
競馬はギャンブルなので、当てて儲からないとやはりつまらないですよね。
そこで競馬初心者の方はまず、馬券を当てることから始めてみましょう。
回収率ではなく、的中率を重視するのです。
そこでおすすめの馬券の種類は、単勝・複勝・ワイドの3点です。
この3つの馬券の的中率を18頭立てで見てみましょう。
馬券の種類 | 買い目点数 | 的中率 |
単勝 | 18 | 5.56 |
複勝 | 18 | 16.70 |
ワイド | 153 | 1.96 |
このように、前述の3連系と比べると、桁違いに高い的中率になっています。
単勝・複勝・ワイドの配当は時に100円台になることもありますが、それでも競馬は馬券が当たると嬉しいのです。
どんなに高配当を夢見て三連単に挑戦したとしても、はずれれば収支はマイナスです。
そしてこれが続けば、**「競馬はつまらない」**となってしまいます。
逆に、わずかな金額でも勝てれば、ビール代や食事代の足しにはなります。
競馬初心者はまず的中率を重視して、当たる喜びの成功体験を増やしていきましょう。
データを重視する
次にしてほしいことはデータを重視することです。
競馬新聞は予想の印を中心に見ていたと思いますが、これからは過去の実績を確認してみましょう。
新聞の馬名の下(右)にある細かい数字は、その馬の過去5走ほどの実績です。
そしてそこには以下のような内容がぎっしり詰まっています。
レース日付 | 競馬場名 | レース名 | 着順 | 負担重量 |
距離 | 騎手名 | 走破タイム | 着差 | コーナー通過順位 |
頭数 | 馬番 | 単勝人気 | 馬体重 | 上がり3ハロンタイム |
どの情報も重要ですが最初は走破タイムだけでもいいので、他の出走馬と比べてみましょう。
慣れてくると前走の上がり3ハロンタイムが優秀だから、直線の長い東京競馬場では好走しそうだなとかが分かってきます。
そうするとだんだん自分の予想スタイルができてきて、競馬がまた一段階楽しくなります。
このように競馬で勝ちたいのなら少し研究することが大事で、そうして買った馬券が当たるとすごく嬉しいですよ。
買わないレースを作る
競馬はほとんどが1日12レースで構成されていて、初心者のうちは様々なレースを買う傾向がありますが、それでは儲かりません。
馬券師と呼ばれている競馬のプロは、1日に1レースも買わないことがあるんです。研究に研究を重ねて、このレースは絶対勝てるというものしか馬券を買わないのです。
1日に行われる12レースの中には、新馬戦や障害、ダートや芝など様々な形態があります。
それをよく分からずに新聞の印を頼りに馬券を買っていては、お金がいくらあっても足りません。
そこで自分の予想スタイルができてきたら、得意なレースを作ってみましょう。
例えば芝の2勝クラスのレースならだいたい同じようなメンバーが揃うので、能力を比較しやすいというメリットがあります。
買わないレースを作ることで浮いたお金を、自分の自信のあるレースに回せます。
競馬を見ているだけなのは最初はきついですが、儲けるためと思って辛抱しましょう。
馬券購入におけるボックスとは
競馬に慣れてくると、いつもの「基本カード」ではなく、「ボックスカード」が気になってきますね。
ボックスって一体何だろうか、どのように買えばいいのかと興味がわきます。
ここではボックス馬券の買い方や、メリット・デメリットを解説し、どういった場面で有効なのかを紹介します。
ボックスの買い方
ボックスとは、選択した馬の全ての組み合わせを購入する方法です。
例えば、馬番1・2・3・4の馬連を買うとすると、買い目は以下のように6点になります。
1-2 | 1-3 | 1-4 |
2-3 | 2-4 | 3-4 |
これを基本カードで買うと、6つの欄に一つずつマークする必要がありますが、ボックスカードを使うと簡単にできます。
ボックスカードで馬連を選んだあと、馬番欄で1・2・3・4をマークし、金額を設定するだけです。
こんなに簡単に買えてしまうのですから、ボックスカードを使わない手はないですね。
ボックスのメリット・デメリット
ボックスのメリットは、多くの組み合わせを簡単な手順で買えることと、馬券が当たりやすいことです。
例えば馬連の場合、1-2・1-3と買って、結果は2番3番の順で決まりがっかりすることがあります。
そんな時にボックスで買っていたら安心ですし、もしかしたら高配当になる可能性もあります。
一方、ボックスのデメリットは、買い目が多くなることです。
例えば、馬番1・2・3・4の三連単をボックスで買うと、買い目は24点にもなってしまいます。
ボックスで三連系の馬券を買うときは、買い目早見表などをよく確認しましょう。
もう一つのデメリットは、どの買い目も賭け金額が同じということです。
1-2と1-3が強そうだから300円にして、2-3は100円にしたい、ということができません。
ボックスは、どの買い目も同じ賭け金ということを覚えておきましょう。
馬券購入におけるフォーメーションとは
競馬初心者が最もつまずく買い方がフォーメーションではないでしょうか。
フォーメーションカードを上手に使えるようになると、一人前の競馬ファンみたいなところがありますよね。
ここではフォーメーションの買い方とメリット・デメリットを解説します。
フォーメーションの買い方
馬券購入におけるフォーメーションとは、1着馬・2着馬・3着馬をそれぞれ1頭以上指定し、その全ての組み合わせを購入する方法です。
買い目点数の多い三連系の馬券購入に適していますが、馬連や馬単などでも使用できます。
例えば三連複で1着馬に1、2着馬に2・3、3着馬に4・5・6で設定した時の買い目は次の通りです。
1-2-4 | 1-2-5 | 1-2-6 |
1-3-4 | 1-3-5 | 1-3-6 |
フォーメーションカードでは、1着馬・2着馬・3着馬の欄がそれぞれ用意されており、上記の馬番をマークするだけで、この組み合わせを簡単に購入できます。
思っていたよりも簡単ですよね。
フォーメーションのメリット・デメリット
フォーメーションのメリットは、ボックスよりも買い目点数を抑えつつ、自分の狙い通りの買い目を反映できるところです。基本カードのように手間をかけずに購入できるのは、非常に嬉しいポイントですね。
一方、デメリットは、慎重にマークしないと、思っていた組み合わせが実際には購入できていないことがある点です。レース後に当たったと思って喜んでいると、実は購入漏れがあったということもあります。フォーメーションで馬券を購入する際は、しっかりと買い目の確認を行いましょう。
さらに、ボックスと同様に賭け金が均等にしかできない点もデメリットです。賭け金に変化をつけたい場合は、フォーメーションカードに加えて基本カードを利用して、追加で買い足す方法を取ると良いでしょう。
まとめ:競馬初心者におすすめの馬券の買い方
競馬初心者におすすめの馬券の買い方について解説してきました。
まずは的中率を重視して、単勝・複勝・ワイドの3種類で楽しむのがベストです。買い目や頭数が少なく、レースを見る際に馬を目で追いやすいというメリットもありますので、競馬がさらに楽しくなりますよ。
ボックスやフォーメーションの買い方は、少しずつ慣れていけばOKです。しかし、賭け金が均等になる点はデメリットなので、基本カードを組み合わせて購入する方法もおすすめです。
また、競馬での成功には過去のデータの研究が重要です。自分なりの馬券スタイルを身につけて、勝ちを重ねていきましょう。