軸一頭マルチとは？買い方、点数、ボックスとの違いを詳しく解説

2024年11月13日

競馬の馬券を購入する際に「軸一頭マルチとはどのように選べば良いのか」や、「馬券の買い方の幅を広げて的中率を上げたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

競馬の馬券購入方法にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を事前にしっかり把握することが重要です。

この記事では、軸一頭マルチの選び方や馬券の買い方のポイントを分かりやすく解説します。

初心者の方にも理解しやすいように、難しい用語には注釈を付けて説明しています。

馬券をあまり購入したことがなく、買い方を覚えたい方や、軸一頭マルチについてさらに詳しく知りたい方の悩みを解決する内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

競馬の人気馬券！馬連・三連複・三連単の違いと特徴

馬券の中でも「馬連」「三連単」「三連複」は非常に人気のある買い方です。

単勝や複勝が1頭の馬の着順で的中するかどうかが決まるのに対し、馬連・三連単・三連複は2頭または3頭の着順によって的中か不的中かが決まります。

これらの馬券の特徴を事前に理解しておくことは重要です。次に、これらの馬券の違いと特徴について詳しく説明しますので、しっかりと確認しましょう。

馬連とは

馬連は、1着と2着に入る競走馬を予想し、2頭の組み合わせで馬券を購入する方法です。

例えば、「3番と5番の馬が入着する」と考えた場合、馬連の箇所に「3-5」と記入して購入します。選んだ3番と5番の競走馬が両方とも1着または2着に入れば的中となります。一方、どちらかが3着以下に入った場合、または両方とも3着以下の場合は不的中となります。

「5番は1着か2着に必ず入ると思うが、もう1頭の競走馬が選べない」という場合には、5番の馬と複数の競走馬を組み合わせて、複数のパターンで購入することができます。例えば、「5番の他に1番、2番、12番が気になる」と思った場合、馬連の馬券を「1-5」、「2-5」、「12-5」のように記入します。この際、必ず番号は小さい順に記入する必要があるため注意が必要です。この場合、5番の馬を「軸馬」または「軸連」と呼び、その他の競走馬は「相手」と呼ばれます。

三連複とは

三連単は、着順に関係なく、1着から3着に入る3頭を予想して購入する方法です。

例えば、「2番、5番、10番の3頭が1着から3着以内に入る」と考えた場合、馬券を購入する際は「2-5-10」と数字が小さい順に記入して購入する必要があります。

三連単で馬券を購入する際に注意すべき点は、2頭以上の競走馬が同着でゴールした場合です。以下の例を確認しておくことが重要です。

2番と3番が1着、5番が3着の場合2番が1着、3番と5番が2着の場合	「2-3-5」の組み合わせが的中
※2番が1着、5番が2着、7番と9番が3着の場合	「2-5-7」「2-5-9」の組み合わせが的中

※「2-5-7」や「2-5-9」のように、1着と2着の競走馬が選ばれていて、3位に同着の競走馬が含まれていれば、そのいずれかを選んでいれば的中扱いになります。しかし、「2-7-9」や「5-7-9」のように、1着または2着の競走馬の一方が外れている組み合わせは不的中となるため、注意が必要です。

三連単とは

三連単は、1着から3着に入る馬を予想して購入する方法ですが、三連複とは異なり、選んだ3頭の着順まで当てなければいけないため、より高い予想精度が求められます。

例えば、「2-5-9」の組み合わせで三連単を購入した場合、1着が2番、2着が5番、3着が9番のときのみ的中となります。着順まで正確に予想する必要があるため、三連複よりも的中させるのが難しい購入方法です。

三連単で的中率を上げたい場合は、着順を入れ替えた複数の組み合わせで馬券を購入する方法があります。例えば、「2-5-9」「2-9-5」「5-2-9」「5-9-2」「9-2-5」「9-5-2」のように、3頭の着順を変えた馬券を複数購入することができます。

また、三連単でも同着が発生した場合、さまざまな的中の組み合わせが生じることを理解しておく必要があります。以下の例を確認し、どのような場合に的中と見なされるかをしっかり把握しておきましょう。

①1着が2番と5番、3着が9番の場合・・・「2-5-9」「5-2-9」が的中

②1着が2番、2着が5番と9番の場合・・・「2-5-9」「2-9-5」が的中

③1着が2番、2着が5番、3着が9番と11番の場合・・・「2-5-9」「2-5-11」が的中

競馬での軸一頭マルチの買い方と注意点

以下では、軸一頭マルチの内容と馬券を購入する際の注意点について解説します。さらに、軸一頭ながしやボックスといった他の購入方法にも触れ、それぞれの違いを明確にしていきます。競馬の馬券購入方法には様々な選択肢があるため、各方法の特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。

軸一頭ながしの買い方とは

ながし買いは、軸となる競走馬を1頭または2頭決め、その軸馬と他の競走馬との組み合わせを購入する馬券の買い方です。複数の競走馬の組み合わせで購入するため、1頭の競走馬の着順で買う単勝や複勝ではながしは購入できません。自分の中で軸馬が決めやすく、相手が絞りにくいレースのときにおすすめの買い方です。

ながしの馬券を購入する際は、青いマークカードで馬連と三連複は「連複ながし」、三連単は「連単ながし」の箇所に数字をマークする必要があります。

軸一頭ながしで馬連、三連複、三連単を購入する際の組み合わせとイメージは以下の通りになります。

馬連軸一頭ながし
イメージ				組み合わせ
1番を軸馬とし、3番から6番が相手				「1-3」「1-4」「1-5」「1-6」
三連複軸一頭ながし
イメージ				組み合わせ
1番を軸馬とし、3番から6番が相手				「1-3-4」「1-3-5」「1-3-6」「1-4-5」「1-4-6」「1-5-6」
三連単軸一頭ながし
イメージ				組み合わせ
1番を1着の軸馬とし、3番から5番が相手				「1-3-4」「1-3-5」「1-4-3」「1-4-5」「1-5-3」「1-5-4」

ボックスとは

ボックス買いは、自分が選んだ競走馬の組み合わせをすべて同一金額で購入する方法です。ながし買いと同じく、組み合わせで購入する馬券になるため、単勝や複勝ではボックス買いをすることはできません。絶対に入着する軸となる競走馬はいないが、有力馬が数頭いるレースのときにおすすめの買い方になります。

ボックスの馬券を購入する際は、赤いマークカードのボックスの箇所に選んだ競走馬の番号を記入する必要があります。

ボックス買いで馬連、三連複、三連単を購入する際の組み合わせとイメージは以下の通りになります。

馬連ボックス
イメージ				組み合わせ
5番・6番・7番・8番のボックス買い				「5-6」「5-7」「5-8」「6-7」「6-8」「7-8」
三連複ボックス
イメージ				組み合わせ
5番・6番・7番・8番のボックス買い				「5-6-7」「5-6-8」「5-7-8」「6-7-8」
三連単ボックス
イメージ				組み合わせ
5番・6番・7番のボックス買い				「5-6-7」「5-7-6」「6-5-7」「6-7-5」「7-5-6」「7-6-5」

軸一頭マルチとは

マルチは、馬単と三連単のながしにおいて、軸となる競走馬と他の競走馬の着順を入れ替えた組み合わせを同時に購入する買い方です。

ここでは三連単で軸一頭マルチの馬券を購入した場合について解説していきます。

三連単軸一頭ながしの場合は、軸となる馬が1着になり、他に選んだ競走馬が2着と3着になったときだけ的中となります。三連単軸一頭マルチで購入すると、「軸となる馬（1着固定）からのながし」「軸となる馬（2着固定）」「軸となる馬（3着固定）からのながし」と軸馬の固定順位を1位から3位まで広げて同時に購入することが可能です。複数のながしの馬券を同時に購入することができるため、三連単での的中率を上げることができます。

三連単軸一頭マルチの馬券を購入した際の組み合わせとイメージは以下の通りになります。

三連単軸一頭マルチで購入できる馬券の組み合わせ
イメージ				組み合わせ
5番を軸馬（1着固定）とし、6番・7番が相手				「5-6-7」「5-7-6」
5番を軸馬（2着固定）とし、6番・7番が相手				「6-5-7」「7-5-6」
5番を軸馬（3着固定）とし、6番・7番が相手				「6-7-5」「7-6-5」

軸一頭マルチ向きのレースとは

軸一頭マルチは、軸馬がいることが前提のため、出走馬の中で軸馬になりうる馬がいるかを事前に確認しておく必要があります。
その上で、例えば「3番が絶対に1着になる」とは言い切れないが、「1着から3着のどこかには入着しそうだ」という状況の場合、三連単軸一頭マルチの購入がおすすめです。

「絶対に3番が1着である」と自信がある場合は単勝や、3番を1着固定の軸馬として他の競走馬を複数選ぶ三連単軸一頭ながしの購入もできます。軸馬に対する考えなどを自分の中で確認したうえで、馬券の購入方法を考えるとよいです。