ブラックジャックのベーシックストラテジーとは?基本ルールや、表の見方、種類まとめ

「ブラックジャックのベーシックストラテジーとは?」
「ブラックジャックのベーシックストラテジーの基本ルールについて知りたい。」
「ブラックジャックのベーシックストラテジー表の見方や種類について知りたい。」

このような疑問をお持ちの方のために、本記事では、ブラックジャックのベーシックストラテジーが何であるのか、基本ルール表の見方や種類について詳しく解説します。

目次

ブラックジャックのベーシックストラテジーとは?

ブラックジャックのベーシックストラテジーは、日本の将棋の定石のようなものです。初心者には一見その真意がわかりにくいですが、先人の知恵と経験、そして棋譜のパターンから導き出されたもので、「この場合はこう打つのが一番効率が良い」という決まった戦略です。

ブラックジャックでは、一般的に8デック(52枚のカード8組)を使い、シューで半分に割ってプレイします。これから説明する基本戦略は、改良を重ねて、本格的にカジノで負けることが証明される前まで、102%の還元率を実現していました。

**還元率102%**とは、同じ金額で長くプレイすればするほど、残高が増えるということです。その秘密は、ブラックジャックのベーシックストラテジーと、カウンティングと呼ばれるテクニックの組み合わせにあります。

ブラックジャックのベーシックストラテジーの重要性

ブラックジャックのベーシックストラテジーとは、特定のカードの組み合わせに対する最適な行動であり、理論的にはゲームの期待値を最大化するための戦略です。その名の通り、ブラックジャックの基本的な戦略であり、初心者でも短期間で学ぶことができます。

基本戦略の目的は、長期的にプレイヤーの損失を最小化することです。ブラックジャックは運任せの要素が強いゲームで、運や勘に頼った一時的な勝ちもありますが、長い目で見れば、戦略によって勝敗が決まります。ベーシックストラテジーを使用することで、カジノの期待値(ハウスエッジ)を最小化し、プレイヤーの勝率を最大化できます。

具体的には、基本戦略はプレイヤーの手札とディーラーのアップカード(公開されたカード)に基づき、プレイヤーが「ヒット」「スタンド」「ダブル」「スプリット」のいずれを選ぶべきかを決定します。例えば、プレイヤーの手札が16でディーラーのアップカードが10の場合、ベーシックストラテジーは「ヒット」を勧めます。このように、ベーシックストラテジーはどのような状況でも、プレイヤーに最善の行動を指示する役割を担っています。

しかし、ベーシックストラテジーには全てのゲームで勝てる保証はありません。あくまでも統計的な最適策であり、結果はゲームによって異なります。それでも、長期的に最良の結果を得るためには、この戦略を用いることが有効です。

ブラックジャックのベーシックストラテジーの基本ルール

ブラックジャックのベーシックストラテジーは、主に「ハードハンド」、「ソフトハンド」、または「ペアハンド」に対して取るべき行動を決定します。これらの用語は、プレイヤーの手札の構成を表す重要な概念です。

  • ハードハンドとは、エースとしてカウントされないハンド、またはエースを1としてカウントするハンドのことです。例えば、「9と8」や「エースと6」(エースを1と数える)であれば、これらはハードハンドです。
  • ソフトハンドとは、エースを11としてカウントするハンドのことです。例えば、「エースと6」(エースを11と数える)は、ソフトハンド17となります。

ベーシックストラテジーでは、ハードハンドとソフトハンドでは推奨されるアクションが異なるため、これらの違いを理解することが非常に重要です。例えば、ハードハンド16(エースがない、またはエースを1と数えるハンド)で、ディーラーのアップカードが10の場合、ベーシックストラテジーで推奨されるアクションは「ヒット」です。しかし、ソフトハンド16(エースを11と数えるハンド)では、「ヒット」または「ダブル」が推奨されます。

また、ペアハンド(同じ価値のカードのペア)に対するアクションも重要です。ペアハンドには3つの選択肢があります:「ヒット」、「スタンド」、または「スプリット」(ペアを二つの手に分ける)です。例えば、8のペアに対しては常に「スプリット」が推奨され、5のペアに対しては「ヒット」または「ダブル」が推奨されます。

これらの戦略は、あくまで一般的なものであり、具体的な行動はゲームの状況や使用する基本戦略表によって異なります。しかし、この基本的な理解を持つことで、あなたのブラックジャックプレイをより効果的で楽しいものにすることができます。

ブラックジャックのベーシックストラテジー表の見方や種類

ブラックジャックのベーシックストラテジー表は、主に3つのパターンに分かれています:

  • ハードハンド
  • ソフトハンド
  • スプリット

ほとんどの場合、「ハードハンド」テーブルが使われますが、特殊な状況では「ソフトハンド」テーブルと「スプリット」テーブルが使われます。

選択されるテーブルは、プレイヤーのハンドによって異なります:

  • ハンドにA(エース)が含まれている場合は「ソフトハンド」テーブル
  • 両方のカードが同じ値の場合は「スプリット」テーブル
  • それ以外の場合は「ハードハンド」テーブル

次のセクションでは、これらの基本戦略表についてそれぞれ詳しく説明します。
以上が、ブラックジャックゲームの基本的な流れです。

表の名称使用条件
ハードハンドAが手札になくて、2枚が違うカードの場合
ソフトハンドAを1枚含む手札
スプリット2枚とも同じカード

ハードハンド

表の見方に関しては、横軸がディーラー、縦軸がプレイヤーになります。

「H」:ヒット(もう1枚追加する)、 「S」:スタンド(勝負)
「D」ダブルダウン(掛け金が2倍)、「P」スプリット(同一のカードを2つに分ける)

 2345678910A
8以下HHHHHHHHHH
9HDDDDHHHHH
10DDDDDDDDHH
11DDDDDDDDDH
12HHSSSHHHHH
13SSSSSHHHHH
14SSSSSHHHHH
15SSSSSHHHHH
16SSSSSHHHHH
17以上SSSSSSSSSS

ハードハンドとは、「ソフトハンド」または「スプリット」以外のハンド、すなわちエースを含まない、または同じ数字のカードがないハンドのことです。

基本的な戦略としては、バーストの危険がなければ「ヒット」、バーストの危険があってもディーラーのアップカードが強ければ「ヒット」、そうでなければ「スタンド」といった図式になります。

特に注意すべき点は、次の2つです:

  1. ダブルダウンを適用するハンド
    • 合計が10の場合:ディーラーが10かAでない限り、ダブルダウンの方が有利です。
    • 合計が11の場合:ディーラーがAでない限り、ダブルダウンが推奨されます。
    • 合計が9の場合:ディーラーのバーストを考慮すると、ダブルダウンが有利な場合もあります。
  2. 意外にヒットすべきハンド
    • 「プレイヤー9、ディーラー2」の場合、または
    • 「プレイヤー12、ディーラー2または3」の場合、
      これらの組み合わせでは「ヒット」した方が良いことを覚えておくと良いでしょう。

これらを踏まえて、ハードハンドにおける適切なアクションを選択することが、ブラックジャックでの勝率を高めるカギとなります。

ハードハンドの例①ヒット

ディーラーが17以上の場合、勝つことはできないので、高得点を出すには「ヒット」(もう一枚カードを追加する)する必要があります。

 ハードハンドの例②ダブルダウン

ヒットした場合、ほとんどの場合「21」になり、ディーラーは「A」でも「20」にしかならないので、「ダブルダウン」(賭け金を2倍にする)のチャンスになります。

 ハードハンドの例③スタンド

ディーラーは「16」以下のカードに対して「ヒット」ルールを持つ。プレイヤーはスタンドするが、チャンスを掴む必要はなく、ディーラーが「バースト」するのを待ちます。

ソフトハンド

横軸はディーラー、縦軸はプレイヤーです。

「H」:ヒット(もう1枚追加する)、 「S」:スタンド(勝負)

「D」ダブルダウン(掛け金が2倍) 、「P」スプリット(同一のカードを2つに分ける)

「Ds」はダブルダウン、スタンドどちらも可能。

 2345678910A
A・2HHHDDHHHHH
A・3HHHDDHHHHH
A・4HHDDDHHHHH
A・5HHDDDHHHHH
A・6HDDDDHHHHH
A・7SDsDsDsDsSSHHH
A・8SSSSSSSSSS
A・9SSSSSSSSSS

ソフトハンドとは、Aを含むハンドのことです。A・Aについては、スプリットを参照してください。
もちろん,「A-10」はブラックジャックですので、この表からは除外されます。Aは非常に有利なカードであり、「1」または「11」としてカウントされます。

従って、A・8(合計19)、A・9(合計20)以外のほとんどのハンドは、アップカードが何であろうと、ダブルダウンかヒットを選択します。

特に「A・6」「A・7」に関しては、合計が17以上であってもスタンドせずにヒットかダブルダウンを選択することがあります。

なお、「A・7」はヒット,スタンド,ダブルダウンが混在しています。なお、ヒットしてハンドトータルが11以上になった場合は、「ハードハンド」のチャートを使用します。

 ソフトハンドの例①ヒット

ディーラーはハイハンドになる可能性が高いので、「ヒット」(カードをもう1枚追加)してハイスコアを出そうとします。ヒットしたカードの合計で次のアクションを決めます。

 ソフトハンドの例②ダブルダウン

ディーラーが「バースト」する可能性が高いので、プレイヤーは積極的に「ダブルダウン」(ベットを倍にする)して高配当を狙います。

 ソフトハンドの例③スタンド

Aを11として合計20は高得点。ディーラーのカードがAであっても、合計は19にしかなりません。ほぼ確実に勝てるので「スタンド」(勝ち)。
スプリット

スプリット

表の見方は、横軸がディーラー、縦軸がプレイヤーになります。。

「H」:ヒット(もう1枚追加する)
「S」:スタンド(勝負)
「D」ダブルダウン(掛け金が2倍)
「P」スプリット(同一のカードを2つに分ける)

 2345678910A
2・2PPPPPPHHHH
3・3PPPPPPHHHH
4・4HHHPPHHHHH
5・5DDDDDDDDHH
6・6PPPPPHHHHH
7・7PPPPPPHHHH
8・8PPPPPPPPPP
9・9PPPPPSPPSS
10・10SSSSSSSSSS
A・APPPPPPPPPP

スプリットとは,手札が2枚とも同じカードであるハンド、すなわちスプリット可能なハンドのことです。

スプリットは,ディーラーがバーストする可能性が高い場合には,2つのハンドを別々に管理できるので有利ですが,その可能性が低い場合には使う必要はありません。

したがって、ほとんどのスプリットハンドは、ディーラーのアップカードが6以下の場合にスプリットし、ディーラーのアップカードが7以上の場合にヒットします。

しかし、例外となるスプリットハンドも多いです。

  • 8とAは確定でスプリット
  • 10(絵札の組み合わせも含む)は確定でスタンド
  • 5は確定でダブルダウン

などです。

一度スプリットしたカードは、二度とスプリットできないので、それぞれのハンドがハードハンドかソフトハンドかをチェックする必要があります。

 スプリットの例①スプリット

普通に「10」をヒットしたが、トータルが「18」でディーラーが「19」だった場合、勝つことはできないので、「スプリット」(カードを2つの手に分ける)して違う結果を望みます。

スプリットの例②スプリット

Aでスプリットすることは、21のブラックジャックを2セット作るチャンスなので、必ず「スプリット」(カードを割って2つの手を作る)します。

スプリットの例③ダブルダウン

ディーラーは最大でも「18」を持っており、「バースト」の可能性が高いです。一方でプレイヤーは、高得点のチャンスがあるので、「ダブルダウン」(賭け金を2倍にする)をして高配当を得ます。

まとめ

ブラックジャックのベーシックストラテジーは、ゲームで最も有利な選択をするための一連の基本的な指針です。これに従うことで、長期的にはプレイヤーの期待値を最大化し、カジノ側のハウスエッジを最小化できます。基本ルールや表の見方種類について学ぶことは、ブラックジャックを有利に進めるための第一歩です。

ブラックジャックのベーシックストラテジーは一見複雑に見えるかもしれませんが、しっかり学んで実践すれば、プレイヤーにとって有利な結果を得るための強力な武器になります。もちろん、ゲームは確率の問題であるため、テーブル通りに賭けても必ずしも上手くいくわけではありません。しかし、戦略を守ることで、長期的にブラックジャックのリターンを100%近くまで向上させることは可能です。

ブラックジャックをプレイする際には、ベーシックストラテジーを覚え、実際のプレイで使ってみることをお勧めします。この戦略を活用することで、あなたのゲームプレイはより効果的で楽しいものになるでしょう。

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