「ポーカーのコールってどういう意味?」
「どんな時にコールすればいいの?」
ポーカーでは、コールはゲームを進行する上で非常に重要なアクションです。適切なコールは、勝利に大きく貢献するでしょう。
この記事では、以下のような内容について解説しています。
- コールの意味と種類について
- コールするべきタイミングとコールしてはいけない盤面
- コール以外のポーカー用語
- ゲームの流れ、ルールについて
この記事を読むことで、ポーカーのコールについて理解が深まります。
ゲームの流れを把握し、適切な判断でコールできるようになりましょう。
より戦略的なプレイができるようになり、ゲームを有利に進めるために、ポーカーのコールについて学びましょう。
ポーカーのコールとは?
ポーカーにおけるコールとは、前のプレイヤーが賭けたチップと同額のチップを賭けるアクションです。
例えば、前のプレイヤーが10ドル賭けた場合、あなたは10ドルをコールすることでゲームに参加し続けることができます。
コールは、自分の手が強い場合や、場の状況を見て勝てる可能性がある場合に選択されます。
ポーカーのコールに関する基礎知識
ポーカーのコールには、様々な種類があります。状況によって、コールの呼び方が変わるので、覚えておくようにしましょう。
- フラットコール
- コールドコール
- スナップコール
これらのコールについて、以下で詳しく解説します。
フラットコール
フラットコールはレイズするほどの強いカードを持っているのにもかかわらず、コールをすることです。
コールと弱気に見せかけて、相手を強気にさせ、勝負に持っていくことができます。
勝負をしたい時や相手にレイズを行わせてより多くの勝利金を得たい場合などに、使えるテクニックです。
コールドコール
コールドコールとは、コミュニティカードが1枚もめくられていない状況で、前のプレイヤーがレイズした時に対しコールを行う行為です。
例えば、自分より前のプレイヤーがレイズ(倍掛け)した後にコールをすれば、コールドコールとなります。
スナップコール
スナップコールとは、相手の賭けに対して、間髪入れずにコールすることです。
ハンドが弱い場合に使われることが多く、もし相手がスナップコールを行った場合、ハンドがあまり強くないと読み取ることができます。
逆に自分が行った場合でも読まれてしまうので、注意が必要です。
スナップコールを活かした心理的戦略もありますが、初心者の場合は読まれないように悩んでいる素振りを見せたりしましょう。
ポーカーでコールを使うべきタイミング
ポーカーでコールの意味を覚えたら、次は使うべきタイミングを考えてみましょう。
コールを上手く使いこなせるようになるだけでも、勝率は大きく変わっていきます。
【コールを使うべきタイミング】
- ハンドが大して強くない時
- リスクを抑えたい時
- フォールドを狙う時
- ブラフキャッチ
- オッズ
例なども用いて、1つずつ具体的に解説していきます。
ハンドが大して強くない時
自分の手が特別強くない場合でも、コールを検討する余地はあります。
例えば、手札がペアでもコミュニティカード(共通のカード)との組み合わせで、より強い役が作れる可能性がある場合です。
例えば、コミュニティカードが7・6・5と3枚出ており、自分のハンドが6・2だったとします。
この時、相手が自分のハンドよりも強いカードを持っている可能性は充分にあるので、レイズ(倍掛け)は望ましくないです。
しかし、チェックでスリーカードやツーペアを狙えることもあり、勝つ可能性もあります。
この盤面でフォールドしても損するので、コールを狙った方が良いのです。
しかし、これはトップ・ミドルヒット(自分のハンドとコミュ二ティカードの一番強いまたは真ん中のカードがペアになる)場合に行いましょう。
一番弱いカードだと負ける可能性が高くなるためです。
リスクを抑えたい時
コールはリスクを抑えたい時にも有効です。
弱いハンドだった場合、基本的にはフォールドした方が良いのですが、ミドルヒット(コミュニティカードの中で2番目に強いカードと自分のハンドがペアになる時)した場合には勝てる可能性もあります。
また、役が揃うことも可能性としてあるので、一度様子を見るためにコールをしておくのが無難です。
しかし、あまりにもリスクを抑えたくてコールをしたり、資金のことを考えずに行うと大きな損失を招いたりするので注意しましょう。
フォールドを狙う時
相手が強いハンドを持っているかどうか確信が持てない場合、コールを続けることで相手にプレッシャーを与え、ミスを誘うことができます。
特に、ポジションが有利な場合 (例えば、最後にアクションする場合) は、相手の反応を見てから判断できるため、コールは有効な手段となります。
ブラフキャッチ
相手がブラフをしている可能性がある場合、コールをして相手のブラフを見抜くことがあります。
ブラフとは、弱い手を持っているにも関わらず、強い手を持っているかのように振る舞うことです。
ブラフキャッチには、状況によってレイズ(倍掛け)とコール(同じ額を賭けること)の二つの選択肢があります。
完全にブラフだと確信した時にはレイズで出た方が有効ですが、半信半疑の場合はコールが良いでしょう。
もしも、相手が本当に強いカードを持っていた場合、レイズで出てしまうと大きな損失を招いてしまうリスクがあるからです。
オッズの観点からも判断しよう
必要勝率を計算した時、コールする確率を割り出せるので、使うべきか判断することができます。
例えば、ポット(プレイヤーが賭けたチップの総額)に500ドルあり、他のプレイヤーは250ドル出してる状態でコールすると仮定します。
500(ポット)+250ドル(コール)+250ドル=1,000ドル(勝利金)を得られます。
そして、オッズ(倍率)を計算すると、1,000(勝利金)÷250(自分が賭けた額)=4倍です。
勝率を割り出すには、100回コールした時の確率を求めます。
100÷4=25、つまり勝率は25%なので、100回勝負して25回コールでプラスの収支になるのです。
あくまでも統計的な話ですが、勝負の時にコールで勝てる確率を割り出すことにより、迷っている時でも最善の手を打つことができます。
ポーカーでコールを使ってはいけない盤面
ポーカーでコールを使ってはいけない盤面もあります。状況を理解しておきましょう。
- リンプイン
- 3betにコールドコール
- コールばかりする
なぜこれらが行けないのか、詳しく解説していきます。
リンプイン

リンプインとはコミュニティカード(全員が共有できるカード)が1枚も捲られていない、誰もベットしていない状況でコールをすることです。
この戦略は相手に読まれやすいため、一般的に良くないとされています。
例えば、SB(最初にベットする人)・BB(2番目にベットする人)の2人がコールをした場合、次のUTG(3番目にベットする人)がコールをすると「リンプ」になります。
この時に読み取れるのは、「強いカードであればレイズ(倍掛け)してもいいのに、コールするということはそこまで強くもない、弱くもないな」と思われてしまいます。
そして、相手がAやKのような強いカードを持っていた場合、そのまま勝負を挑まれて負けに繋がります。
SBやBBは「コールしてもリンプにならない?」と疑問もあるかと思われますが、これらは強制参加でフォールド(勝負しない)ができないというルールがあるため、コールしても読まれづらいのです。
SBやBBは必ずベットしなければならないため、最初にコールをしても読まれづらいのです。
リンプインを活かした戦術もありますが、初心者のうちはフォールドか、レイズを選択した方が望ましいでしょう。
弱いフルハウス

フルハウスとは、同じ数字のカード3枚と、別の同じ数字のカード2枚の組み合わせです。
同じ数字のコミュニティーカードが3枚出ている場面において、自分のハンドのワンペアが弱い数字であった時、コールすべきではありません。
3枚のコミュニティーカードがある時点で、他のプレイヤーもフルハウスを当てられる可能性が高いからです。
この時、自分のハンドが2・2で弱かった場合、相手はそれ以上持っている場合があります。
3betにコールドコール

3betとは、最初に賭けたプレイヤーが、さらに追加の賭けをすることです。
3betに対してコールドコールをすることは、一般的に良くないとされています。なぜなら、3betをしてくるプレイヤーは、非常に強い手を持っている可能性が高いからです。
レイズ(倍掛け)のアクションを取る勇気が無いなら、降りるのが得策です。
コールばかりする
コールばかりすることは、相手に自分の手の内を読まれやすく、不利な状況に陥る可能性があります。
コールばかりする人をコーラーと言います。役をつくるために様子を見るのも良いですが、思い切ってフォールドも使った方が良いです。
ポーカーのコール以外の用語
用語 | 意味 |
プリフロップ | 誰もベットしていない場面、コミュニティーカードが2枚公開されている |
フロップ | 2回目以降のベットの場面、コミュニティーカードが3枚公開されている |
SB(スモールブラインド) | 最初に必ずベットする人 |
BB(ビッグブラインド) | SBの次にベットする人、SBの倍額を賭けなければならない |
UTG(アンダーサガン) | BBの次にアクションする人 |
LG(ロージャック) | UTGの次にアクションする人 |
HG(ハイジャック) | LGの次にアクションする人 |
CO(カットオフ) | HGの次にアクションする人 |
ディーラー | COの次にアクションする人 |
レイズ | 前のプレイヤーの2倍以上を賭ける |
フォールド | 勝負をしないアクション |
チェック | 降りはしないが、ベットもせずにパスをすること、前のプレイヤーがフォールド、またはチェックの場合でしかできない |
ワンペア | 同じ数字のカードが2枚揃うこと、(例:AA) |
ツーペア | 同じペアが2つあること(例:AA、KK) |
スリーカード | 同じ数字のカードが3枚揃うこと(例:AAA) |
ストレート | 5枚のカードが連続した数字(例:23456) |
フラッシュ | 5枚のカードの記号が同じであること(例:2♡4♡5♡6♡J♡) |
フルハウス | スリーカード+1ペア(例:AAAKK) |
フォーカード | 同じ数字のカードが4枚揃うこと(例:AAAA) |
ストレートフラッシュ | ストレート+フラッシュ(例:2♡3♡4♡5♡6♡) |
ロイヤルストレートフラッシュ | 最強の順番に連続した数字+同じ記号であること(例:A♡K♡Q♡J♡10♡) |
ポーカーでコールを使えるタイミングとルール
ここからは一般的によく行われるゲーム、テキサスホールデムのルールを解説していきます。
- カード2枚とコミュニティーカード2枚とプレイヤーにそれぞれ2枚ずつ配られる
- SB→BB→UTG→LG→HG→CO→ディーラーの順番にベットしていく
- プレイヤーはそれぞれ、コール・レイズ・フォールドのどれかのアクションを起こす
- SBからディーラーまで一通り終えると、コミュニティーカードが1枚追加される
- 再度プレイヤーが順番に、アクションを行っていく
- 最も強い役を持っていたプレイヤーが勝利する
コールは、このゲームの流れの中で、相手の賭けに対して、自分も同じ額を賭けるアクションです。
まとめ
この記事では、ポーカーのコールについて解説しました。
コールは、戦略的に使用することで、ゲームを有利に進めることができます。この記事を参考に、コールを効果的に活用してください。