体験を無料にしない方がいい3つの理由

春ですね!新しい年度が始まるこの時期、なにか新しいことを始めようと考える人が多く、教室業も新規生徒の獲得に力を入れる時期です。この時期に新しく教室を始める方もいることでしょう。皆さんの教室はいかがですか?

新規募集といえば「体験レッスン」。教室を知ってもらうためには体験は欠かせませんね。

 

今回は体験レッスンを無料で行うことのデメリットについてです。

 

「個人教室の体験レッスンについて考える」で体験レッスン=安いものという概念は払拭したほうがいいと書きましたが、今回は無料の及ぼす影響です。

実は私、最近新しい習い事を始めたのですが、その時の経験であらためて感じたことがあるのでその話をしますね。

 

それはオンラインの講座で月に2回開催しており、体験はいつでも都合の良い時に参加をということでした。体験参加は無料。

月会費も安かったので割と軽い気持ちで(一回参加してみるかー)と申し込んだのです。

もちろん以前からほんとの興味があったものなんですよ。しかし、気軽に申し込んだものって、最初の盛り上がりから時間とともに気持ちが下降していくんですよね。そして見事に参加する予定だった日に忘れました……。ほんと申し訳ない。

 

翌日先生に正直に「すません、うっかり忘れました」と連絡をしたところ「いつでも都合が良い時に参加してください」と優しいお返事。

次回は忘れませんでした。忘れなかったんだけど……、申し込んでから一ヶ月も経っており、最初の学びたい気持ちがひそやかに引いていたので直前まで(どうしよう。やめておこうか。)(いつでもいいって言ってたし…。次でも…)と躊躇しました。オンライン参加ってなかなか勇気要りますね。

結局、またごめんなさい連絡するのもなんだし、とりあえず参加しようと勇気を振り絞って参加しました。

 

そしたらすごーくよかったんですよ。内容も雰囲気も。そして入会。

生徒側の心理を体験する意味でもとても良かったなと思いました。

 

安い受講費の講座、当日払いの講座、そして無料講座は気軽に申し込める分、キャンセル率が高くなります。

悪意のあるキャンセルは論外ですが、
優先順位が高いものがあとから出てきたり、気持ちが向かなくなったり…。
無料だとキャンセルしやすくなるのです。

以前経営者仲間と、当日払いや無料のイベントは本当に酷いほどキャンセル率が高いと話したことがあります。本当にみんな憤ってました。

しかし、人の心理はどうすることもできません。キャンセルするなって言ってもする人はする。やむを得ない事情の場合もあるので事前にあまり言うのも何だし。結局こちらの負担も少なく心理的にも疲弊しないベストな方法は”先にお金をもらうこと”だと私は思います。だけどもともとが無料だとこの方法も使えないんですよね。無料体験は本当におすすめしません。

 

まとめ、無料体験は止めたほうがいい3つの理由です。

フィルタリング〜ほんとうに興味のある人に絞り込む

集客は参加人数ではなく成約率です。申込は少なくても本当にやる気のある人だけに来てもらいましょう。

参加率を上げるドタキャンを防ぐ

先に述べたように無料だと参加率が下がります。コストが大して掛からない種類のレッスンでも、申込後のキャンセルはストレスになりますからできるだけ避けるのが健全です。

コストは回収する

体験レッスンもコストはかかりますし、時間等の労力が発生します。無料体験を宣伝広告費として予算を組める大手とは違います。個人教室はサービスの対価はきちんと回収しましょう。

 

きちんと利益を生む教室を作るのが私達の目標です。個人教室ならではのやり方をしていきましょう。

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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