個人教室の体験レッスンについて考える

普段はTVを見ない私ですが、見たいドラマがあって最近数年ぶりにTVを見てます。昼の番組のせいかCMがことごとく健康食品とか育毛剤。「今なら○○円!!」ってやつばっかりです。こういうの見てると”お試しは安いもの”という概念が刷り込まれるなーと思いました。

話を教室経営に戻して…。
通学型の教室は、殆どの場合体験レッスンを用意します。
ただ、体験を無料や安く設定している教室さんに「どうしてその値段?」と問うとはっきり答えられない方が少なくありません。

今回は体験レッスンはなぜやるのか。そのあり方について考えてみましょう。

体験を安くする意味がない理由その1

冒頭のCMや大手教室の500円体験レッスンなどは宣伝広告費です。
宣伝広告から得た見込み客のうちの○%が継続会員になればOKというシミレーションの元に行っています。言い方悪いですが「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式です。

私達個人教室は、数十万円、数百万円かけて宣伝広告できません。自分のホームページやSNSで無料体験を紹介しても大きな宣伝効果は得られません。ある程度の規模でなければペイできないこのやり方は合わないのです。

体験を安くする意味がない理由その2

体験レッスンにはコスト(時間や経費)がかかります。
教室に通うことを検討している方に体験していただくための宣伝広告費とも言えます。これは個人教室でも出すべき経費ですね。だから体験費を安くてもいいのですが、もう一歩踏み込んで、安くしない効果について考えてみてください。教室に通うつもりはないのに「安いから(無料だから)ちょっと行ってみるか」という方は一定数います。経営者からするとこのような層は避けたいですよね。

自分が来てほしい見込み客はどのような行動を取るのか?もし自分が教室を探すとしたら…と考えるのがよいでしょう。私なら、通常レッスン料は確認しますが、体験が無料だったら嬉しいけど本当に行きたい教室なら通常価格でも気にしません。

体験を安くしたところで、本当の見込み客の申込数への影響はほぼないと考えてよいと思います。むしろ安くすることで本当の見込み客ではない層が来て「体験には来るけど入会に至らない」率が上がるかもしれません。これは期待値がある分ストレスになりますね。「申込数は少ないけど入会率は高い」を目指す方が精神的にも楽です。

 

私の周りの体験レッスン事例紹介

私のお菓子教室
実際のクラスで体験。雰囲気やレッスンの内容を知った上で入会を検討。体験受講費は会員価格+1,000円で、入会すると入会金から1,000円引きです。

私が通うアートスクール
体験受講費は3,000円(実際に通った場合の1レッスンと同額)

私が通う語学スクール
体験は通常レッスンに2回まで無料参加が可能。いくつか種類がある中で自分に合うクラスを検討。

 

語学教室のような体験の受け入れにほとんどコストが掛からず、人数が多少増えても影響が少ないレッスンの教室もあるし、料理のようなひとり受け入れるのにコストがかかり人数の影響も大きいレッスンの教室もあります。絵画教室は先生の指導の時間的コストがかかります。

大事なのは、あなたの教室が「どんな教室でどんな人に体験レッスンを受けてほしいか」をしっかり考えることです。

最後に。ホームページがとても重要だという話

生徒さんとの間にできるだけ齟齬が生まれないよう体験の申込に繋げ入会していただくにには、ホームページが大きな役割を持っています。

ホームページに情報がきちんと掲載されていない教室、スケジュールが明確に出ていなかったり申込までの導線がわかりにくい教室は機会損失になります。
うちの教室の大人の生徒さんたちに聞いたことがありますが、情報が見にくい教室は申込を躊躇するという意見が多かったです。「他にはない内容でどうしてもそこに行きたい場合はがんばって申し込む」という
意見もありましたが、できるだけ生徒さんをがんばらせない方が良いですよね。

ホームページの掲載情報や申込導線はたびたび見直しをしていきましょう。

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業の全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火好き。アウトドア派と思われがちな完全インドア派。漫画、アニメ、読書はもっぱらハイファンタジー。
将来の夢は流しのお菓子教室をやりながら旅をすることだったけど、最近は絵描きになりたい。。

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