個人教室のレッスン料決済の今。手数料が少ないキャッシュレスの方法は?

教室業はレッスンを受ける明確な目的で生徒さんが来るため、「現金足りないけどカードが使えるんだったらこれも買おう」というような、カード決済導入で売り上げアップに繋がる小売店とは違います。今まではカード決済手数料を払うメリットがほとんどないため、現金決済が主流でした。

教室業の決済方法に関するデータというのはない(ほんと個人教室はデータがありません)のでまわりの教室のヒアリングで推測するしかないですが、個人教室はほとんどが現金決済です。

「今まで通り現金のみでいいわ」と考える先生もいるでしょう。ただ、時代が変わってきます。

現行の非現金決済

現金が一番とはいえ、以下のような現金以外の決済をしている教室は以前から多くあります。

  • 月謝制の教室で決済代行サービスを利用
  • 現金がメインだけど、カード決済、QRコード決済もできる
  • 初回は、申込時にカード決済、銀行振込での事前入金してもらう

キャッシュレスが進む今、消費者の意識も変わっていきます。時代に合わせて教室も決済手段を考えていく必要があるでしょう。

キャッシュレスのメリット

生徒さんの満足度アップ

生徒さんはありがたいことに教室のやり方に合わせてくれますが、「現金は持たなくなった」「子どもに現金を持ち歩かせたくない」「振込は手間や手数料がかかる」「カードやQRコードで支払えればポイントがついて嬉しい」こんな風に考える方もいます。

レッスン当日の作業軽減

現金を集め確認をするのは結構な手間です。記録が残らないためミスが発生しやすいという点も現金決済の弱みです。多少の手数料はミスをなくし時間効率を上げるための費用と考えることも必要でしょう。

 

個人教室に使える「なるべくコストをかけないキャッシュレス決済方法(対面型)」

QRコード決済

機器が不要なので初期費用なしで導入できるので、小規模の教室業に一番おすすめです。*加盟店審査あり 利用料の目安2%台〜3%台

クレジットカード決済

カードリーダーをスマホやタブレットに取り付けて使う。最初にカードリーダーを購入する必要がある。 利用料の目安2.5%〜3.75%

チケット制

厳密なキャッシュレスではないが、一度にまとめてレッスン料を払ってもらうことで現金のやり取り回数を減らすことが可能。

 

決済手数料は損?

「現金ならかからない決済手数料。なんか損な感じする。」現金主義できた教室の先生の正直な気持ちです。私もそう思います。4%近い手数料ってばかにならないです。

ここで私の経験をお話をしますね。

私の経営するお菓子教室は初回体験費の振り込みは事前決済で今までさまざまな決済サービスを使ってきました。初回体験費の振り込みというのはそんなに頻繁にありませんから、「月額利用料なし、手数料の安いサービス」を選んで使っていました。3社くらい使いましたが、こういった低コストで使えるサービスはことごとく終了していくのです。ユーザー側にしたらありがたいことだけど、サービスを維持するのが難しいんだなとつくづく思いました。

見えなくてもサービスの向こう側には人がいて働いています。便利を享受するならちゃんとお金を払うべし、なのです。

決済サービス会社の手数料の相場は3%台。どこを利用してもこの程度の費用はかかるものと考えましょう。翻っていえばそれ以上費用がかかるものは内容に注意してください。要らない内容がついているかもしれません。

 

【参考:お勧め決済サービス】*2021年冬現在

スクエア」(クレジットカード型)

専用リンクを作成して(これ重要)ネットでカード決済ができる。カードリーダー利用で対面決済も可能。

初期費用・月額利用費無料、決済手数料は3.2〜3.95%

PayPay」(QRコード型)

利用者が増えているので、生徒さんでもPayPay払いを希望する人が増えています。他のQRコード決済は使ってないのでわかりません。情報なくてスミマセン。

2021年9月から決済手数料有料化、料率1.98%(税別) *契約による。詳細はPaypayHPで確認してください。

 

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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