人とつながる教室作り

あなたがこれから始めようとしている個人教室は、単に技術を教えるだけではなく、あたたかいコミュニティにもなるでしょう。それは、私自身がお菓子教室を運営する中で学んだ大切なことです。

この話はしつこいくらい何度も登場しているのでまたかと思われるかもしれません。でも継続できる個人教室を目指すなら必ず必要な要素なので、多くの方に知ってもらいたいのです。

先日、OGたちと食事会をしました。その場で彼女たちが子供の頃に教室で得た経験や感動を語る姿を見て、お菓子教室がただの学習場所以上に、互いに成長し合うコミュニティであることを改めて実感しました。

私の教室は、お菓子作りを教えるだけでなく、生徒さんたちが楽しく交流できる場所、つまりコミュニティとしての役割を果たすよう考えてきました。具体的には、様々なイベントを企画し、生徒さんたちが互いに交流したり、外部の人々と繋がる機会を作ったのです。

その一つの例として、今回食事会をした日本料理店とのつながりがどうしてできたのかと紹介しますね。

今は辞めてしまったのですが、以前は様々なお店にご協力いただいてテーブルマナー教室を開催していました。その中のひとつの店の料理長だった方が独立して個人宅の日本料理店を開業し、たびたび食事会に利用していたのです。ある年から年末のお節作りのアルバイトに10代の生徒たちがいくようになりまりました。ものすごく楽しいらしく毎年みんな楽しみにしている場となりました。食の仕事を目指す生徒たちにとってプロの仕事を間近に見て、現場で勉強することができる貴重なつながりにとても感謝しています。

このように、”個人教室の魅力は人々とのつながりや社会とのつながりを深めることができる”という視点を持つことは、あなたの教室がただの学習場所以上の価値を生徒さんたちに提供できる場にすることができるでしょう。

自分らしい教室とは何か、そして人々はあなたに何を期待しているのかを深く考えてみてください。そしてそれを自分が楽しむことがなにより大事です。楽しくなくちゃ魅力的に見えないからです。

ここ数年コロナの影響で、私の教室もイベントができなかったのですが、今年はケーキ屋さん見学会やお菓子コンテストなどを計画しています。長く経営していると惰性になりがちです。気を引き締めて、教室を訪れると何か楽しいことがある、そんな期待感を持って生徒さんたちが来てくれる教室を心がけます。

あなたの教室が、生徒さんたちにとって特別な場所になることを願っています。

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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