教室は誰かの居場所になれるという話

先日第3回オープンルームを開催しました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

今回は子どもを対象にした教室経営者が私を含め3名いて、今、学校になじめない子、生きづらい子も多い。来た子が「楽しい!」と思える場所作りをしているという話題で盛り上がりました。子どもの教室をしている方はそういう思いの先生が多くいらっしゃいます。これぞ個人教室ならではの良さで、信頼できる大人に出会える子どもたちがいることを身近に感じて、いつも嬉しい気持ちになります。

それを聞いていた弊社もち月から「すごくいい話。そのことを記事にしよう」と提案され、教室は誰かの居場所になれることをお伝えしようと思いました。

 

私は15年前に「お菓子教室&食育コミュニティ」とうたい、教室を始めました。
ただのお菓子教室ではなく、お菓子作りが好きな人が集まるコミュニティにしたいと思ったからです。月に1回通う会員制というかたちにして、テーブルマナー教室や収穫体験、市場見学、鎌倉極楽寺での食道(じきどう)体験などのイベントをやりました。このようにレッスン以外の場で交流があったことから、生徒さん同士や親御さんと繋がっていき、大人も子どもも長く通うという文化ができて10年目くらいに「ほんとにコミュニティになったなぁ」と思いました。しかも、いろんなところに協力をお願いしながらイベントをやってきたため、出来上がったのは外部に開かれた教室でした。でも戦略的にというよりは、生徒さんと一緒に楽しんでたらこんな風になったという感じです。経営するお菓子教室ミサリングファクトリーがどんなコミュニティか?について書くととても長くなるので、それはまたの機会に紹介したいと思います。

 

さて、教室開業を目指す方は、最初になにが自分の強みなのか、なにを特徴にするのかをじっくり考えてほしいのですが、特徴作りに「サードプレイス(第3の場所)としての教室」という選択肢もあるということをぜひ知ってください。

 

ほとんどの人が学校や家庭以外の居場所が欲しいと思っていて、習い事を探している人は、自分の居心地の良い教室、気の合う先生を見つけられたことをとても喜びます。ここに視点を向けると、大手には難しく、小さな個人教室だからこそできることがたくさんありそうですよ。自分自身にとっても教室が大切な居場所になり、経営にやりがいを見出すことができるようになります。

 

でも居場所作りってどうしたらいいの?そんな風に思うかもしれません。開業前には、あまりピンとこないものですが、教室を始めて、生徒さんとお付き合いをしていくときっとわかると思います。誰かの居場所になったらいいな、それくらいの気持ちで始めればOKと思います。

 

私は絵画教室に通い始めてちょうど1年経つのですが、そこで友達ができたり、先生と特別なコミュニケーションをするわけではありません。ただ、レッスン中の数時間、じっくりと絵を描き、先生に質問したりアドバイスを貰える時間が自分にとっての大切なサードプレイスになりつつあると感じています。こんなかたちもありですよね。

 

教室開業は、雇用されない仕事をしたいとか、マイペースで小さく続けられる仕事をしたいとか、自分の事情から入ることが多いと思います。私もそうでした。もちろんそれで良いのですが、フラワーアレンジメントの教室なら、「花が好きな人にとって居心地のよい場所を作りたい」をちょっと意識してみるとますます教室開業が楽しみになるのではないでしょうか。そしてそれはきっと誰かの役に立つのです。

リトルヘルプは誰かの居場所になる個人教室を応援しています。

 


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記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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