【個人教室の先生へ送るメッセージ】​03 時間を手に入れる

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自分の仕事を見直してみようとはいえ、新しいことを始めたいという気持ちがあっても実際に行動に出るのは勇気と時間のいることです。

今日は私がお教室マネージャー「テトコ」を開発した時のことをお話ししますね。

「ミサリング(←わたしのこと)、生徒管理システム使ったほうがいいよー。」

いつも私を気にかけてくれるITコンサルタントの森本さんは思いつくことがあると唐突にメッセージをくれます。この時もそうでした。

日々煩雑な生徒管理。わたしもなんとかしたいと常々思っていて調べてみたのですが、当時小さな教室が使えそうなシステムはなかったのです。なにかないかなと思いつつ、エクセルで出欠を付け続けてました。基本情報は入会時に書いてもらった紙をファイリング。超アナログ。

その後、それなら自分でシステムを作ることにしたのはいろんなご縁からなのですが、ひとつ大きなモチベーションになったのは、「レッスンの振替対応をなんとかしたい」でした。(みなさん、大変じゃないですか???)

わたしの経営しているお菓子教室ミサリングファクトリーは、月1回通う会員制。子どもたちが多く来ています。学校行事の多い秋は月に10件近い振替があることも。そのたびに、ひとりあたり数回のやりとりをし、エクセルにつけ、ホームページの残席数アップデートを都度更新し…ミスが起こるに決まってるでしょ。

時間や労力だけではなくストレスまで加わってしまいました。振替はいけないことではないのに、振替依頼をしてくる生徒さんに対してネガティブな感情を持ってしまうのも嫌でした。

(わたしがこれだけ困っているのだから他の教室もきっと困っているに違いない)という思いから、教室の庶務を軽減できる個人教室サイズの顧客管理アプリを作っちゃおう!と決意し、多くの方の協力と支援を得て、お教室マネージャー「テトコ」をリリースしました。

開発は大変でしたが、業務にかかる時間とストレスは激減はしました。(ここまで3年かかってますがサラッと1行で書きました。)

レッスンの後ってすごく頭が疲れますよね。

テトコを使うようになってから、

「レッスン終了」→「テトコ入力」→「会計ソフト入力」→「ブログ書く」

と、流れがルーティン化しました。

頭がぼーっとしていてもできます。入力したら忘れてしまえばよいのです。これは思って以上に大きなことで、時間と心の余裕ができました。

振替依頼もルール化したので、入力の手間はありますが「間違いがないかな。もっと効率化したいな」いつも頭の片隅にあったストレスはすっきり解消されました。

時間の余裕ができると気持ちの余裕もできる。今までは「そんなことやってる暇ない!」と切り捨てていたものを見直し、「ちょっと取り掛かってみようかな?」という気持ちになれるので、そこから自分ももっと経営者らしい発想もできるかも?とぐんと可能性が広がるのです。

テトコのPRになっちゃいましたが、自分の困ったを解決するために大改革に取り組んだ(ツールを作った)んだ、それが自分を前に押し進めたんだということを伝えたかったのです。

テトコに限らず、あなたの教室で庶務を効率化するツール(予約管理、顧客管理、クラウド会計ソフトなど)を導入していないようならぜひトライしてみてください。庶務にかかっていた時間と心の余裕が変化するのを体感できるはず。便利なものがたくさん出ていますから使わない手はないです。

もうひとつ。ちょっと違う角度からの「時間を手に入れる」のこと。

女性の起業は、家事や育児をしながら。男性より時間の制約がずっと大きい場合が多いです。男性経営者と話をしていると(それは家事育児がないからできるよね。ほんとに羨ましいよ)と思います。

また、日本人女性は家事をしっかりやらねばという気質の人が多いのです。”自分でやりたい”という思考から少し離れてみたらいいですよ。

仕事が忙しくなって手抜きせざるを得なくなり、やってみたら(あ、こんなもんか)と目覚めちゃう人に、ニヤやっとなることがあります。

自分自身の人生だもの。無理しないでいきましょう。そして「やっぱり主婦は」なんて言われないように、わたしたち女性が有能であることをみんなで示していきましょう。

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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