新規の集客が難しい時代、顧客管理の真価

3月になりました。新しい年度には新しいことを始めたいという方が増える時期。
教室業にとっては、新規の生徒さんのお申込みが見込める季節ですね。

しかしここ12年の間教室をやっていて体感するのは、新規の獲得は年々厳しくなっていっているということ。習い事の数も教室の数も増えています。競争はますます激しくなっているような。。

先日、カフェ開業のための講座を行った時、カフェ経営を研究し続ける赤澤智氏が言っていた中でこんな話があったのです。

 

評価が
A店 70点
B店 60点
C店 50点
D店 40点
100人の客がいたらどの店に行くか?

 

答えは、Aの店に全員が行く。またはA店だけが黒字。これがカフェの実情。

この話を聞いた時にカフェに限らず教室業もこれに近いことが起きているような気がしました。

資本の問題もあるし、みんながAになれるわけではない中どうしたらいいか。これを各自が真剣に考えなければいけないのでしょうね。
そんな中、「既存客のフォロー」というのが大きな鍵となるのでは。

ウェブ集客はフロントエンドと呼ばれますが、顧客管理はミドルレンジの集客方法。
気に入って来てくださっている方はもちろんですが、一度でも来てくれた方は、新規よりもずっとリピートにつながる可能性の高いターゲット層、ここにアプローチすることはとても効果的な集客方法です。

そこで重要になるのが顧客管理。

生徒情報をただ単純に入力するだけならエクセルでもよく、フォローアップに活用するところがデータベース化することの真価ともいえるのです。

・お誕生日のメッセージを送る
・しばらく来ていない生徒さんへレッスンの案内をする
・体験から入会に至らなかった方へもう一度アプローチしてみる
・定期的にお手紙メールを送る

一度顔を合わせている方とは、メールでも近い関係性を築けるはず。いろいろな使い方でデータベースを活用してみましょう。

生徒が少ないからまだまだ生徒管理システムをいれるほどではないとお考えかもしれませんが、まずはデータを貯めていくことが大事です。数年先を見越し、生徒管理アプリを導入した教室運営をしていきましょう。

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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