新しい何かができるようになることは誰でも嬉しい。

子どものレッスンで、作ったクッキーをラッピングさせた。「リボンを結ぶ」はみんなできるのだろうか、と聞いてみると、小学校低学年・中学年では、ほぼほぼできるようだ。

何人かできない子がいて、できる子たちに教えてもらいながら、リボン結びをやっていた。これでリボン結びできるようになったねと声をかけると「うん!」とくったくのない笑顔で答える。

できると言ったものの、なかなかうまくいかない子に尊厳を損なわないように手を貸す。「うん、いいね。こっちをもう少し引っ張るともっといいんじゃないかな」とか。

 

大人も同じ。できないことや知らないことは恥ずかしいことじゃない。こんなこと聞くのはちょっと恥ずかしいなと思うことはあっても、聞いてしまえばよい。

「聞くはいっときの恥、聞かぬは一生の恥」ってね。

 

ただ、オトナはちょっと複雑なので、お互いが気持ちよく、教えたり教えてもらったりするにはコツがある。

自分で調べればわかるようなことを安易に聞いてはいけない。まずは自分で調べる。今はネットでかなりのことがわかる時代なのだから。調べてもわからなかった場合、わかった部分とわからなかった部分について伝える。その段階でだいぶ疑問は整理されているはず。

固有名詞は正確に。主語を忘れずに。自分の頭の中はそのトピックのことでいっぱいなので、そのトピックであることを大前提で話し始めたり書き始めたりしてしまう。相手からしたら、いったい何の話?ってなること、よくある(自分がな)。主語大事、ぜったい。

礼を忘れずに。それが例え、サービスを受ける側だったとしても、対応してくれるのは生身の人間であるということを忘れずに。向こうだって気持ちよい人には気持ちよく対応してくれる。コンビニで「おい、ツナ缶どこ?」なんて言ってはいけない。「ツナ缶はどこにありますか?」だよ。

 

話が飛びすぎた。今日は「初めてできるは嬉しい」について書くつもりだったのに。訓辞っぽいことは極力止めたいのについ書いてしまう。まぁ、誰かの役に立つかもしれないのでそのままにしておく。

分からないこと、できないことは、素直に教えてもらおう。できるようになると嬉しい。世界が広がる。大人も子どもも。

▲リボンを結んだおっさんを襲うララ(インコ)

 

記事を書いた人

松本美佐
松本美佐
お菓子教室&コミュニティ「ミサリングファクトリー」主宰。2007年開業16年の実績。全クラス満席、キャンセル待ちの人気教室。好きなことは山登り、温泉、旅行、焚き火。しかしアウトドア派と思われがちな完全インドア派。コロナ以降は、中華アニメ、ドラマ、小説にはまり、快適な引きこもり生活を送っている。中国語学習者。
将来の夢は流しのお菓子教室→絵描き→中国に行きたいと変遷中

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