知らないことは恥じゃない

少し前に、とある方のレッスン開講をサポートした時のことです。

アドバイスをする時はまず、今あるホームページを見ます。ホームページ自体もそうですが、そこに書かれている教室運営方法や集客の動線などを見て、まずはすぐに出来る経営に関する改善点もお教えします。(個人教室開業相談も基本的には最初にこれをやります)

その方はメールで申し込みを受け付けていました。少し前までは一般的なスタイルでしたね。でも今はフォームで受け付けるのが主流です。そこで「宣伝はいろんなところで行うのが良いですが、申込みはホームページに誘導し、一括してフォームで受けるようにしましょう。」と伝えました。(これもデフォルトです。)

「わかりました」というお返事だったのですが、その後ぱたりと連絡がなくなりました。

数カ月連絡があった時、連絡が途絶えた理由を「フォームをどう作ればよいのか分からず、思いあぐねていたところ忙しくなってしまって…」とおっしゃっていました。

残念ながら本当にこういう方が多いです。

コンサルタントは相談を受けたら、その方のために、調べものをしたり、どう改善したら良いかなど、随分考えるのです。個別相談の場合は、対面する時間は1時間でも、その前後にもその方のために時間を使います。

相談の途中で連絡が途絶えたり、なにもしなかった(できなかった)と言われると本当にがっかりしてします。今後も同じことを繰り返す可能性が高い方とみなせば、以降の相談はお断りします。申し訳なく思う気持ちもありますが、こちらもダメージくらうので仕方ないです。

この方は、「フォームについて調べたけど、どうすればよいのか分からなかった。今までメールでやってたのでそれでいいと思うけどNGって言われてしまった。もう相談しにくい。」

そんな感じだったのだろうなと思います。

皆さんには、趣味範囲で人に教えるのならなんでもいいけど、「きちんと収益をあげていきたい=ビジネスとしてやりたい」なら、この姿勢・考え方ではだめなのだということを理解してほしいです。

・運営上、やるべきことを避けてはいけない。

・旧式のやり方ではビジネスとしての発展は見込めない。

・自分が不得手なことでもなんとかしようという気概がないと経営者にはなれない。

厳しいと感じるかもしれませんが、事業としてやりたいなら当たり前のことです。

ではこの方はどうすればよかったのでしょう。

「フォームの作り方を教えて」と言ってくれればよかったのです。

もちろん、調べもせず丸投げはいけません。でも今本当に情報が多すぎて、選択が難しい時代です。自分で調べて解決できないことを委ねられるのがコンサルタントではないでしょうか。そこは遠慮せずに言うべきなのです。知らないことは恥ずかしいではありません。

最初から、経営者の人はいません。みんな勉強して失敗して恥をかきながら経験を重ねて経営者になるのだから、知らないことや分からないことにぶつかったら、その都度、他人の力でもなんでも使ってなんとかクリアしてほしいです。それが次に繋がる唯一の方法だから。

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