先月、うちの教室(お菓子教室)のレッスンでちょっと今までにない事件があったので今回はそのお話をします。
教室には子どもたちも通ってきているのですが思春期の女の子は体調を崩すことがよくあります。しばらく休ませて様子を見て、本人復活したり、保護者に連絡して迎えに来てもらったりの対応をしています。
その日は「お水を飲んできていいですか」とサロンの方へ向かった子が意識をなくして倒れてしまったのです。
お母さんがいたので聞いたところ「普段ないこと」とのことで、すぐに救急車を呼びました。救急隊員が到着する前に意識を戻し少し落ち着いたのですが念の為そのまま病院へ。幸いなんともなく病院から戻ってきてくれましたのでほっとしました。
その間、レッスンはアシスタントさんが見ていたのでなんとか進めることができましたが、もしもお母さんがいなかったら、私かアシスタントさんが救急車で帯同しなくてはなりませんから、ちょっと大変なことになっていたと思います。今回は何事もなくて本当によかったです。
「この前、15年やってきて初めて救急車を呼んだよ〜」と料理研究家で教室もやっている友人に話したところ、びっくり顔。「同じような話を最近聞いたところですよ!」とのこと。
私も知っている料理教室の先生のところで数ヶ月前救急車を呼んだのだそう。生徒さんが「ちょっと具合が悪いので主人を呼びます」と携帯を取り出したところで意識を失ってしまったそうです。携帯にご主人の電話番号が出ていたためそのまま連絡。救急車へはアシスタントさんが乗って、病院でご主人に引き継ぎ教室に戻ってきたそう。
「7年やってきて初めて救急車を呼んだわ」その先生がおっしゃっていたそうです。
なんだこれは!とふたりでびっくり。
幸い両事件とも大事にはならなかったものの、緊急時の連絡先が必要だという話になりました。基本的に教室で伺うのは本人の携帯電話番号やメールアドレス。当然ながら個人のものなので、ご家族に連絡を取る術がないのです。
今回のことから、その料理教室に来ている教室の先生たちの間で「生徒さんから緊急時の連絡先を教えてもらおう」という話になったそうです。
うちの教室でも大人のクラスでその話をして、皆さんの緊急連絡先を教えてと伝えていたところ、高校生の生徒さんが「スマホのメディカルIDに緊急連絡先を入れる項目がある」と教えてくれました。
この設定をしておけば、ロック画面からも緊急連絡先を知ることができるのです。全然知らなかった。ほとんどの生徒さんたちが知らなかったので、今月のレッスンではみんなで設定をし家族や友人にも広めようと話しました。
教室を開催する場合、レッスン中に生徒さんが具合が悪くなった時の対応をあらかじめ考えておきましょう。
何よりも人命最優先です。またご家族への連絡も速やかに行わなければいけません。落ち着いて対応するには普段から心得ておく必要があります。
経営面では、レッスンを途中で中止した場合振り替えにするのか返金にするのかなども考えておきましょう。
うちの教室は、材料準備や日程の都合から別の日に同じレッスンをするのは難しいため、中止の場合は返金で対応することにしました。その分の損失は教室持ちです。個人教室としては辛いところですが、そのくらいの損金は対応できるよう経営すべしと考えています。
方針は教室それぞれでよいと思いますので、ぜひこの機会にあらためて整理してみてください。
今回奇遇にも近いところで立て続けに「初めて救急車を呼ぶ」という体験をしたのは、スマホにメディカルIDの設定をしなさいってことだったのではと友人と話しました。
外で倒れたり事故にあったりする可能性は誰でも0ではないので、これは本当にしておいたほうがいいと思います。
こちらのサイト「設定が命を救う?もしもに備えてスマホに緊急時情報を登録しよう!」に詳しくあったのでぜひ見てくださいね。