小さな範囲でやる自宅教室なので事業計画書は書かなくてもいい?

事業計画書ってなに?

開業時に必須な事業計画書です。実は作らないまま事業を始める人も多いのです。借入をする場合は必ず金融機関に提出を求められますが、自己資金だけで開業する場合は絶対に作らないと開業できないものではありません。

自宅教室は借入して始める人はほとんどいないですよね。だから作らなくていいかっていうとそうでもないのです。

そもそも事業計画書ってなんでしょう??

自分がこれからやろうとしている事業がどんなものかを客観的に見るためのものと考えましょう。

事業計画書は、定性と定量のふたつがあり、定性は事業がどのようなものかを文章で説明し、定量は数字の計画です。

そうは言っても具体的にどんなもの??と思いますよね。決まったフォーマットはなく、自分で作ります。

自宅教室だし借入はしないから必要ない?

小さな自宅教室を開く場合も事業計画書を作りましょう。

どのような目的を持っているか、どのような特徴の教室なのかが定まっていなければ集客できません。(なんだかよくわからない教室へ申し込まないですよね?)

たとえ集客ができても適正な利益を得られなければ事業ではありません。自分がいくらの利益を得たいかそのためにはどのくらいの売上が必要なのか事前にシミレーションしないと、レッスン料金を決めることができません。

開業するのであれば、自分自身の構想を必ず文字と数字に落とし込みます。

「事業の理念」「マーケット」「販売戦略」などという言葉が並ぶと(難しい)(関係なさそう)と思わず目を背きたくなりますが、「教室でなにを実現したいか」「どんな人に来てほしいか。周囲にはどんな教室があるか」「どのように生徒さんを集めていくか」など自分サイズの言葉に置き換えて考えてみましょう。

たとえ、目標が月に5万円の利益であっても、お客さんからお金を頂くならば事業者としての意識と責任感が必要です。

事業計画書を避けては「継続できる事業」は作れません。

本気を示す、覚悟を決めるもの

気軽に始められるだけに自宅教室はまわりから「趣味でやっている」と見られがちですし、自分だけでなんとなく始めると事業とはいえないものになりがちです。

ちゃんと稼げているかどうかはさておき、それでも生徒さんが集まった時代もありましたが、今は厳しいといえるでしょう。

あなたの自宅教室を継続した事業にするために、事業計画を作って家族や先輩経営者にを見てもらいましょう。本気が伝わるものであれば応援が集まります。

あなたを応援してくれる先輩経営者やコンサルタントに「事業をやりたい」と相談をする時、具体的な計画があるのとないのとでは得られるアドバイスに大きな差が出るでしょう。

事業計画を作ることで、独りよがりのものから客観性を得た事業へと脱却することができるのです。

自宅教室のための事業計画書テンプレート

自宅教室のための事業計画書テンプレートを作りました。

リトルヘルプのワークブック「小さな教室を長く続けるための経営方法とITの使い方」(PDF)をお読みいただいた方に教室向けの事業計画書テンプレートを差し上げています。

いずれも無料ですのでぜひご利用ください。

【参考】

ドリームゲートさんに「ミサリングファクトリー」を作った時の事業計画を取材していただいた過去記事をご紹介します。赤裸々な数字の開示が好評でした。スタジオを作りたい方には特に参考になると思うのでご覧ください。

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