教室開業を目指す人に「月にどのくらいの収入を得たいと考えているか?」と質問すると10万円くらいという人が多いです。
自分で生計を立てたい人、経済的に自立したい人はもっとですが、パートに出るのと同じくらいの金額を自分で稼げたら…と考えて自宅教室に行き着く人は思っている以上に多いようです。それくらいなら自分でもできるかな?という思いもあるでしょう。
そしてそういう目標値の人のほとんどがうまくいかないのも事実です。厳しい現実を知り、自分には無理だと思って止める人がほとんどです。だって10万円ならパートに出た方がずっと効率がいいですもん。
厳しい話し…と思われるかもしれないんですがこれが現実です。
なのでせっかくやるなら、まずは30万円の収入を得ることを目標とした起業が正解です。
ということで、表題の月収どのくらいを目指すのがいいの?は「月収30万円」です。
ここで間違えないで欲しいのが「月収」だということ。「月商」じゃないですよ。いろいろ経費除いて自分の取り分が30万円です。
じゃあ、いくら売り上げれば手取り30万になるのかというと、これはやり方によるので計算しないとわかりません。
「どんなサービスをいくらで売るのか」ですよね。教室だとメインはレッスンです。合わせて物販もする、とかレッスン以外のなんらかのコンテンツを売るとか。教室業といえどもいろんな売上の建て方がありますよね。
これをシミレーションして、数字を出してみましょう。
- 1)サービスを想定します
- 2)単価を考えます
- 3)原価を算出します
- 4)サービス提供に係る時間を想定します
- 5)経費を想定します
- 6)諸雑務にかかる時間を想定します
誰かに見せるわけではないですから、簡単なものでOKです。
自分が思い描いている教室からシミレーションしてみましょう。
アーティフィシャルフラワーの教室をやりたいな。月に10回くらいかな。1回に受け入れられる生徒さんは4人までだから、満席になれば40人。
1回の受講料を5000円にすると20万円だな。材料も販売しよう、来た生徒の50%が毎月2,000円くらい買ってくれるとしたら、40,000円の売上になるな。
これが1)〜2)ですね。こんな感じで考えて、表計算シートを使って、または電卓を叩いて計算していくのです。
6)まで想定し終えると、実際に得られる収入、それにかかる時間がなんとなくわかるでしょう。
できるだけ詳しくやってみるとより現実味が増しますが、とっかかりはあくまで書いてみることなのでざっとでOKです。
大事なのは「自分で考えること」なんです。
30万円の収入を安定して得るというのは、実はとてもとても大変であることがわかると思います。ついでに100万円の収入なんてひとりでは無理だということも納得できるでしょう。
でもせっかくやるなら30万円くらいは得たいですよね。
実はここからが肝心で「じゃあ、こうしてみたらどうだろう?」をたくさん考えてみてください。
「レッスン料を高くしないと無理だな」とか、
「レッスン日を増やすか」とか、
「レッスン以外に売上にできるものはなんだろう?」とかとか。
さらに広がっていきます。
「とはいえ集客できなきゃ元も子もないのでどうやって集客しよう?」
うんうん、課題が見つかるとそこからまた考えることが出てきます。
毎日暑くて脳みそも溶けそうですが、ゲームだと思ってちょっとやってみてくださいね。
9月には教室開業スクールを開催。
「やっぱりダメだ」から「なんか私もできるかも?」にマインドシフトする内容のカリキュラムです。
教室業でがんばってみたい方のご参加お待ちしています。