大福帳って聞いたことありますか?
江戸時代に普及した帳簿のことです。
江戸商人は火事が起きた時、真っ先にこの帳簿を井戸に投げ込んだと言われています。
あらゆる顧客情報が記されている商売に欠かせない大事なもの。現代で言う「顧客台帳」ですかね。
江戸商人が命の次に大事にしていた「顧客台帳」は今も商売をしている人なら同じように大事なものです。
もし、突然の事故や怪我などで仕事を休まなくてはならなくなった時でも、顧客台帳があれば他の人に仕事を引き継ぐことができるし、何らかの理由で別の商売をするときにもお客様ゼロの状態からスタートしなくて済みます。
管理の方法はいろいろありますが、「全く何もしていない」というのはあり得ない。それくらい大事なこと。メール講座でも、弊社の「教室管理アプリ テトコ」を紹介していますが、何もしていない人はとにかく今すぐ「顧客管理」を始めましょう。
古い情報でも残しておけば資産
ある個人教室で「教室をやめた人の情報は消す。」と話していた先生がいましたが、それはしない方がいいですね。なぜなら人の心は変わるから。
一度やめたけどまたご縁あって戻ってくる人もいます。やめてしまったけれど友達を紹介してくれたり、そのお子さんが通うケースもあります。そんな時、残している情報は役に立ちます。
名前だけでは詳細を思い出せなくても、データがあればそこには提供したサービスの詳細が残っているので、その後のコンタクトはスムーズです。
やめるときも気持ちよくお別れして、情報は大切に保管しておけば何かの役に立つ時がくるものです。過去の情報は次へのお客さまへ活かせるとても貴重なものなので、きちんと残しておくことをおすすめします。
実際に教室経営してる松本の記事も参考になるのでどうぞ。
情報はどこに残すかというのも重要です。ノートやリングファイルに紙で管理している人もいれば、Excelに入力している人もいます。
できれば一箇所に情報がまとまっていたほうが断然楽だし安心だし安全。顧客管理は個人情報を扱うのでセキュリティ面をしっかりしておくことは、どんなに小さな事業でも不可欠。
一人だからこそ管理。そして時間を有効に使う
一人でやってるから管理しなくても頭に入ってる、だから大丈夫と思っていても、一人ひとりの情報って結構複雑です。
それに、すべてのことをしなくちゃいけないから日々時間が足りない、蓋を開けたらカオス状態となっているケースもあります。
日々の管理を習慣化すれば、「支払いは済ませたかな?」とか、「振替処理はどうしたかな?」などと悩まずに済むので気が楽になるのはもちろん、時間に余裕が出てきます。
ウェブ集客には直接関係ないことですが、この「時間の余裕」こそ、何でも一人でがんばる小さな事業の経営者に一番必要なものだと思います。