教室を開業してすぐは思うように生徒さんが集まりません。
設定したクラスに申込みがひとりだったり、0名というのも当たり前…って聞くとちょっとホッとしませんか?
教室の集客は少しずつでいいのです。
今日は、教室開業時のもっとも一般的な「ポチポチと申込が入った状態」を考えていきましょう。
もし、2つ設定したクラスにそれぞれひとりずつ申込が入ったら?
あなたなら、どうしますか?
ギリギリまで待てばもしかしたらまだ申込が入るかもしれない。
でもギリギリまで待ってからでは、どちらかにクラスを移動してもらえませんか?と言いにくい。
では締切日を何日前にしてそれまでに申込が入らなかったら日にちの移動ができるか聞いてみようか…。
いろいろ考えちゃいますよね。
正解はなにが「自分にとっての最善策」なのかを考え、マイルールを決めておくことです。「自分にとっての最善策」というのは変化していきますよ。
もし私だったら…
最善策は「申込通りに開催する」です。
あらかじめ決めておいた締切日時まで申込がなかったら、どちらかにクラス移動ができるかをうかがいます。NGならそのまま開催します。
開業から1年ってあくまで目安です。申込の傾向が分かってきたらって感じですかね。
最初は「申込通りに開催する」理由
クラスが複数あることを定着させたいからです。人数が集まらなかったら中止を繰り返していると申込む側の日程のニーズを掴むことが難しくなります。「お問い合わせください」をよく見かけますが、絶対に行きたい!と思わせるなにかがない限り、人は”お問い合わせ”はしないもの、あるものから選びますよ。つまりなければ申し込まないのです。興味を持ってくれた人がいるかもしれないのにもったいないですね。
そういう意味で、開業当初のとにかく集客したいフェーズでは申込できる日は多い方がよいのです。
ある程度運営していくと傾向が見えてきます。その時点で日程を減らして効率化を図りましょう。生徒さんとの関係性ができれば「今回は○日に人が集まらなかったから△日に変更してもらえますか?」とお願いすることもできますね。
ひとりしか申込がなかったら格好悪い?
そして表題の申込が1名だったら問題です。
これ、とてもよく聞かれるんです。
「ひとりしか申し込みがなかったなんて恥ずかしい」
「大丈夫なの?って思われそう」
などなど
実は、先生がマンツーマンで教えてくれるなんて贅沢!って喜んでくれる人は少なくありません。自分が生徒だったら、定員いっぱいより少人数の方が馴染みやすいなって思います。
あまり生徒が少ないと、教室大丈夫?続けてほしいから宣伝しなくちゃ!私は絶対続ける!!って思います。(今、通っている中国語教室がこれ。横浜近隣で中国語興味のある人ぜひ私に問い合わせてください。笑)
つまりひとり開催の体裁を気にする必要はありません。コスト的には合いませんがそこは先行投資と考えます。最初は生徒さんがひとりでも開催しましょう。
集客は読めない
私はオーナーの弓田亨氏が直接指導していた時期のイル・プルー・シュル・ラ・セーヌ(パティスリー&お菓子教室)に通っていました。業界内ではとても有名な教室で全国から生徒さんが通ってきていましたが、ある時数名しか集まらないクラスがあって、弓田先生が「全然申し込みない」と笑っていたのを聞きました。開業して間もない頃だったのですが、申込がなくてもくよくよしなくなりました。人気教室でもそういうことがあるのだから、駆け出しの小さな教室に申込がなくても当たり前なんだってわかったからです。
集客は本当にわかりません。同じように募集してもぱっと集まる時と全然集まらない時があるんです。分析は必要ですが、あまり考えても仕方ないと割り切ることも大事です。
考えるべきは顧客満足度
思うように集客が出来ない時、宣伝することに頭がいきがちですが、大事なのは来てくれた生徒さんがいかに満足してくれるかの方です。
私が中国語教室のことを「続けてほしいから宣伝しなくちゃ!」と思ったのは教室がとても気に入っているからです。クラスメイトもどうにか宣伝に協力したいと言っていました。こんな風に、来ている生徒さんが通い続けたい、教室を応援したいと思うような教室を作ることが教室の集客に繋がります。
発信は止めない
また、今集客ができているからといって発信・PRを止めてしまうのは気をつけてください。
最近気にかかるのは、コロナ発生以降、既存生徒さんだけのレッスンを続け、新規募集をせず発信をしていなかった教室です。
SEOの視点から見ても、数年間も活動が不明瞭な状況が続いていたというのは不利です。そろそろ新規募集をしようか…と思ってから実際に新規が入るようになるには時間がかかるでしょう。
事業は必ず浮き沈みがあります。集客が思うようにいかなくなってから仕掛けても時間がかかります。発信は常に続けていきましょう。