コロナ以降、ウェブ上にオンラインレッスンや動画レッスンが増えましたよね。コロナが落ち着いた今、何かを習得したいと思った時に移動がないオンラインレッスンにするのか、それとも実際に教室に行くリアルなレッスンにするのかを選択できるようになりました。
私はオンラインよりも実際に教室に通うことを選択すると思います。そう思うきっかけは、ツイッターで見かけた投稿でした。
昭和時代、私の母が習っていたお菓子教室(個人宅)の先生はレシピは口頭のみで生徒は持参のノートに書いていく。
そのノート、今でも覚えてるけど母の文字だけ。それを見て家で再現するの今思うと凄すぎる。
画像や動画は便利だけど、完成度が高いと逆効果なのかも。
— もち月りえ@リトルヘルプLLC (@Sophiarierie)
この投稿を見て、思い出したことがありました。私が中学生くらいの時なので相当前ですが、当時私の母は近所のママ友の家にケーキを習いに行ってたんです。今で言う「自宅教室」ですね。
そこでは、生徒は持参したノートやメモ帳にレシピを記録していたようで、今でも覚えているのが紺色のリングノートの中には母の字がびっしり。
先生のレクチャーを聴きながら書き綴っていたんですね。そこには写真はもちろんイラストもありません。
母は習ったケーキを何度も作ってくれたのでノートには材料などのシミがたくさんついていたし、レッスンの記憶をたどりながら、どんどん「自分のもの」にしていったのでしょう。
となると、文字だけの昭和のレシピ本は今の時代にも価値あるものじゃないかなって思うんです。「技と気合と想像力で作る」というのが身に付くわけですから。
ネット上にもレシピが溢れていて、動画はレシピ本よりもさらにわかりやすいですよね。「後でやってみよう」と気軽にブックマークするし、インスタで先生が作った完璧で素敵な完成品を見て「わあああ」ってなります。
私もよくレシピをネットで探して作ります。ところが、レシピが全然自分のものになってなくて言い方は悪いけどレシピが使い捨てみたいになってるんです。
やはり画像や動画だけでは伝えきれないことがあるんじゃないか、リアルなレッスンはウェブにはない価値があるはずと思わずにいられません。
ウェブは避けて通れないものですが、だからこそいかにリアルに繋げるかを引き続き研究していきます。