稼ぐことを目的にするなら個人教室は選択肢として間違ってる

教室業の売上高をデータで見ていこう

平成24年度経済センサスからのデータです。ちょっと古くてスミマセン。

個人教室は、「教育、学習支援業(学校教育を除く)」の中の「学習塾〜音楽、書道、生花・茶道、そろばん、外国語会話、スポーツ・健康、その他」になります。

次にこのグラフ。教育・学習支援業(学校教育を除く)の個人事業主の年収です。「教育、学習支援業」の売上高は262万円。付加価値額が120万円。付加価値額というのは売上からかかった経費を引いた額なので、実質の収入と見てよいでしょう。これが個人教室の実態です。

平均なので、もちろんもっと売上のある教室もあるし、法人化しているところは含まれていません。そこも踏まえて自分が教室をやるイメージを思い描いてください。小さく自宅サロンで教室をやろうと思ったら収入はこんなものだということです。

2016年以降ちょうどいいデータがない(探せない)、コロナを経て変化があったと思うので、また探してきたらお伝えしますが、社会の中での個人教室がどういうものかなんとなくわかりますね。

ただし、これは開業届を出している事業者の統計です。個人教室は開業届を出していない教室も多いのです。むしろそっちの方が多いと思います。

☆その他の参考データ

++2014年度のお稽古・習い事市場規模1兆9,858億円

(矢野経済研究所)

対象分野:スポーツ教室、日本文化教室(華道、茶道、書道、日本舞踊、囲碁、将棋、短歌、俳句、着付け)、英語教室(スクール・市民講座)、アート教室(絵画・彫刻、写真、陶芸、手芸、フラワーアレンジメント、ガーデニング)、ダンス教室(バレエ、社交ダンス、ジャズダンス・ヒップホップ他)、音楽教室、料理教室、美容・健康(ネイルアート、アロマテラピー)、パソコン教室、多国語教室(中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語の通学・通信教育講座)

++ドリーミアクラブ

(クリナップ運営の日本最大級のサロネーゼ検索サイト)

登録教室数1,400名、サロネーゼには50~300名の生徒がいるとされる。7万~40数万人規模のマーケットである。40万人が月5,000円使うと仮定すると…240億円

矢野経済研究所のデータ(1兆9,858億円)と経済センサスのデータ(9,302億円)では2倍の開きがあります。このように業界の実態はあやふや。全体のボトムアップをしていくためにはまず事実を知るところから。そういう理由からも個人教室業をされている方は開業届を出して欲しいと思います。

個人教室だけでは食えない

データからはっきりわかるのは、個人教室のみで生計が成り立つ人はほとんどいないということ、物理的に、レッスンをひたすらがんばればなんとかなるというものではないのです。教室業で十分な収入を得たかったらそれを見据えたビジネス展開をする必要があります。

なにを目指すのかが大事

ここをはっきり言ってくれるところ本当に少ないのです。教室がやりたかったホームページ作って、インスタやって?いやいや、その前にあきらかに見えてるゴールについて教えてあげようよって思います。

リトルヘルプでは最初に”教室業を仕事にすることでどんな人生にしたいのか”をよく考えてと伝えています。 ビジネスとして収入を得ることは不可能ではなく、実際にされている方もいらっしゃいます。わたしも一応ちゃんと食べていかれています。 ただ、そのレベルを目指したいのであれば、相当な努力と勉強が必要ということです。そこまでの覚悟を持ってやるのかどうか。 また、パートナーのベーシックインカムがある上での起業の場合、どうしてもそこまでの収入がなければいけないということでもない、というのが既婚女性特有の条件。数万〜10数万円の収入でOKであれば、楽しく自宅教室を運営することは十分可能です。

人生の目的は「幸せ」

人生の目的・成功はお金だけではないということ。「それをやることで自分が幸せになること」が大事です。 数字的な目標だけを目指すビジネスは違うとみんながはっきり知っている時代になりました。 収入よりも自分の好きなことをみんなに提供したい、役に立ちたいという思いで出来るのは既婚女性だからこそとも言えます。恵まれた環境で社会に役立つのも素敵なことだと私は思います。 どこを目指すのか、そこがとても大事なのです。

カモにされないように

教室やサロンをやりたいという女性は騙されやすい人が多くいるので、悪徳ビジネスがいつまでも出てきます。

資格発行や登録で会費や受講費を得る認定資格ビジネス・協会を設立しましょうというビジネス。 最近はオンラインレッスンを提供するためのハコ(仕組み)を売るビジネスが出てきました。この手は手を変え品を変え出てきますが、構図はみんな一緒で仕組みを作った人たちが儲かるようになっています。

全部が悪いというわけではありませんが、これらを活用しようと思う場合は、お金を払って利用されていないか、止めたいと思った時どうなるのかを加入前によく考えてください。

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